唯一の「不安要素」となるのかもしれない。今季から投打二刀流を本格的に復活させるドジャース・大谷翔平投手(30)の起用法に関し、チーム首脳陣も全てを把握できておらず、暗中模索となっているようだ。

 デーブ・ロバーツ監督(52)は「投手・大谷」がドジャースにとって未知の領域であることを暗に認め、その上で「先発登板前、あるいは先発登板後にどう準備するのか。私にはわからない。今はまだ、そのあたりのことは何もわからない」とも言い切り、現時点で抱く「課題」についても言及している。

 2023年のシーズン終了後、FAとなってドジャースへ移籍。MLB1年目から6季在籍した前所属・エンゼルスであれば、二刀流の取り扱い方は手慣れたものであろうが、今のところ24年シーズンのみで「打者・大谷」しか知らないドジャースは確かにそうもいかない。

 米メディアの「エッセンシャリー・スポーツ」も、このロバーツ監督の発言をクローズアップし「ドジャースはショウヘイ・オオタニの二刀流の〝ワークロード〟に関するジレンマに直面している」と論じている。

 ドジャースが野球界で最も価値のある二刀流スーパースター・大谷を擁していながらも「その能力を最大限に引き出す方法について、確信が持てていない」とも解説。さらに「オオタニのマネジメントには明確なガイドブックはない。ロバーツ監督は計画があることを強調しているが、その詳細は依然としてあいまいなままである」とし、一抹の不安が漂っていることを強調している。

 今のところ大谷の投手復帰は、5月前後と見込まれている。このプランニングを基にロバーツ監督は今季の大谷に関し、二刀流復帰に伴って打席数と盗塁数が減少するとの見解を述べている。二刀流となることで、昨季よりもメンテナンスが必要になるのは当然のことだが、それでも指揮官は「今季もオオタニの打席の質は、誰にも劣ることはない」とも断言している。

 とはいえ、米スポーツ専門局「ESPN」も「2度目の手術明けとなるオオタニをどのようにマネジメントしていくのか。二刀流について未知の球団であるドジャースにとっては、大きなチャレンジになる」と指摘。大谷の二刀流復活はドジャースにとって、これ以上ない待望のプラス要素である一方、少なからず「怖さ」もあるようだ。