どうしても納得がいかないようだ。米スポーツ局「MLBネットワーク」は13日(日本時間14日)に現役メジャーリーガーたちの「今最も注目されるトップの100選手」の10位から1位を発表。1位は2022、23年に次いでドジャース・大谷翔平投手(30)が3度目の選出となり、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)は2位だった。

 だが、米スポーツ放送局「YES」で長年にわたり、ヤンキース戦の専属実況アナウンサーを務めているマイケル・ケイ氏(64)は、この結果に明らかな不快感を示している。

 発表から一夜明けた14日(同15日)に出演したヤンキースの地元ニューヨークのラジオ番組内で「一体、どこの世界でオオタニがジャッジより優れていると言えるのか」と不満爆発。立て続けに「理解できない。2025年にはオオタニが再び、圧倒的な投手に戻ると予想しているのか」と疑問を投げかけ、MLBネットワークの選考結果に苦言を呈した。今季から大谷が投手に復帰し、二刀流を再開させることにも〝期待できるわけがない〟と言わんばかりにイチャモンをつけた格好だ。

 ここ数年にわたって大谷とジャッジは何かと「ライバル関係」が取り沙汰され、議論の対象となっている。米東海岸や、特にヤンキースの地元ニューヨークでは、大谷人気へのジェラシーとも受け取れる反発が著しく激しい。

 こうした背景もあるからなのだろう。ケイ氏は同番組内で「認めたくはないが、ヤンキースに対する〝アンチ・バイアス(偏見)〟があると思う」と指摘。そして「メジャーリーグの誰もがオオタニが示したスキルに驚嘆していると思う。当然だ。オオタニは史上最高の野球選手の1人だ。ジャッジもそうだ。だから彼らがそれほど近い場合、統計を見なければならない。ジャッジの統計は、オオタニの統計よりはるかに優れているんだ」とも言い切った。

 ケイ氏は有名アナウンサーとしてMLB界でも一目置かれた存在。それだけに波紋はかなり大きいようだ。米専門誌「スポーツイラストレーテッド」(電子版)も17日(同18日)の配信記事でケイ氏の爆弾発言を取り上げており「彼(ケイ氏)は両者の打者データの統計を徹底的に研究した上で、ジャッジが有利な傾向にあることを突き止め(ラジオ局の)テーブルに着いたという。しかし、オオタニは野球史上初の〝50―50クラブ〟のメンバーとなり、健康であれば野球界最高の投手の一人になれる可能性を秘めている」とクギを刺すように〝反論〟している。

 大谷 vs ジャッジの論争は今季もグラウンド外でヒートアップしそうな雲行きだ。