依然として「大谷 vs ジャッジ」の論争は続いているようだ。ドジャースのキャンプはアリゾナ州グレンデールで14日(日本時間15日)に3日目を迎え、やはり当然のように大谷翔平投手(30)が注目を集めている。日米の報道陣がキャンプインから大谷の一挙一動をクローズアップする中、米メディアの「エッセンシャリー・スポーツ」は、キャンプとは違った視点で二刀流スーパースターに焦点を当てている。
同メディアは「日本のショウヘイ・オオタニがアーロン・ジャッジを圧倒」と題したリポート記事を掲載。昨季のナ・リーグMVPに輝いた大谷が同年にア・リーグMVPとなったアーロン・ジャッジ外野手(32)と比較し「その存在を凌駕(りょうが)しようとしている」と論じた。
その根拠として同メディアは「オオタニはMVPを獲得しただけでなく、世界的な『スポーツ・アイコン』であることの意味を証明しつつある。確かにアーロン・ジャッジがブロンクス・ファンの人気者であることに変わりはない。だが、オオタニはフィールドだけでなく銀行で、そして重役室で、かつてないほどの記録を打ち立てると同時にスポンサー収入でも、信じられないほどの大金を手にしたのだ」とグラウンド外での〝働き〟も解説している。
実際に米スポーツ専門サイト「Sportco」が13日(日本時間14日)に発表した「2024年に最も稼いだアスリート・ベスト100」によれば、全体で21位の大谷は24年だけで実に7250万ドル(約110億円)もの破格収入を稼いだ。その内訳は年俸が250万ドル(約3億8000円)で、スポンサー収入が7000万ドル(約106億円)と算出されているという。
ドジャースとは昨オフに10年7億ドル(約1064億円)ものメジャー最大の契約を結びながら、チームの編成費を考慮して大半を後払いにしており、スポンサー収入額が年俸をはるかに上回る〝いびつなポートフォーリオ〟となったのは、そのためとみられている。
それにしても、7000万ドルのスポンサー収入が桁外れであることに何ら変わりはない。前出の「エッセンシャリー・スポーツ」は大谷が7000万ドルの収入を得たことに対し、24年のジャッジはその10分の1である700万ドル(約10億6000万円)にとどまったことを指摘する。
その上で「ジャッジのエンドースメント(肖像権利用などの広告収入)は、ほとんどのアスリートと比べれば標準的な額。だが、オオタニに比べればごく僅かだ。本来であればエンドースメントは全体の収入の補助的な役割を果たすもの。いびつな契約の影響もあるにせよ、オオタニの収入バランスはこれが逆転している。彼は今や野球選手という枠組みではなく、世界的な現象を引き起こす存在になっている」とも補足している。
そして同メディアは「野球は常にアメリカのゲームであり、その最大のスターは自国産だった。この論理を打ち崩すほどに、オオタニの市場性は常識に反している」と脱帽する言葉で締めくくっている。ジャッジとニューヨークのヤンキースファンにとっては、ショッキングな〝結果〟と言えるかもしれない。








