【球界こぼれ話】2か月後の4月13日からいよいよ半年間にわたる大阪・関西万博が幕を開ける。めったにお目にかかれない世界規模のイベントとはいえ、開催場所は大阪。東京住まいの人間には万博関連のニュースを見聞きしても、どこか人ごとのように感じられていた。だが、開催が近づくにつれて身近でも少しずつ万博の影響を受け始めている。その一つが関西での「宿泊問題」である。
万博期間中は世界各国から大勢の関係者、観光客が関西に押し寄せる。必然的に期間中はホテル不足に陥ることが予想されるため、プロ野球取材に携わる報道陣の間でも昨年末あたりから「2025年シーズンの関西遠征時の宿泊先はできるだけ早く押さえた方がいい」という声がささやかれていた。そこで今年に入ってホテル探しを試みたのだが「時すでに遅し」とはまさにこのこと。もはや万博期間中の手頃な宿泊先を確保できる見込みが立たないのだ。
先日も複数の大手宿泊サイトでシーズン中の大阪駅やなんば駅周辺の空室状況を検索した。だが、昨年までなら1泊1万円程度で宿泊できたビジネスホテルはどこもほぼ満室状態。辛うじてドミトリーや民泊、一部エリアのホテルは予約可能だったが、料金は1泊1万円をはるかに超えていた。しかも多くのホテルは「キャンセル返金不可」のため、仮押さえもちゅうちょせざるを得ない。まだ万博が始まっていない段階でこの状況だ。開幕後はどうなってしまうのか。想像するだけでも今から不安にさいなまれる。
あるパ・リーグの球団職員も関西圏における宿泊事情の悪化をこう嘆いていた。
「これまで定宿にしていたホテルですら今年は確保に苦労しました。それでもウチはまだいい方で、一部球団は万博の影響で定宿を確保できず宿泊先探しに奔走したようです。選手やチーム関係者の宿泊先がこんな状況なので、今年は関西へ応援に行く野球ファンや取材関係者の方々は大変だと思います。万博期間が野球シーズンの日程とほぼ丸かぶりなのも気がかりなところ。今シーズンの関西遠征は例年と明らかに異なるため、移動などを含めてある程度の覚悟が必要になるかもしれません」
万博入場券の売れ行きは目標を下回る低調ぶりのようだが、その裏で深刻な問題になりつつある大阪周辺のホテル事情。今後、野球界に影響が及ばないことを祈るばかりだ。












