巨人は宮崎での春季キャンプの第2クールを9日に終了した。新助っ人の昨季まで中日で不動の守護神だったライデル・マルティネス投手(28)やトレイ・キャベッジ外野手(27=前アストロズ)も順調に調整。独自の調整が認められる「S班」で汗を流しているが、こうした状況が阿部慎之助監督(45)にとっては悩ましくも「うれしい悲鳴」となりそうだ。

 キャンプを通じて9日目となったこの日は、シート打撃を実施。前DeNAの石川や前日本ハム・田中瑛など新加入した選手も登板し、石川が打者8人に対して5奪三振1安打、田中瑛も打者6人を2奪三振、1四球、無安打で抑えてそれぞれ結果を残した。

 これには阿部監督も「みんな良かったんじゃないかなと思います。こっちがいろいろ迷っちゃうな」と今後の起用を巡るうれしい悩みを明かしながら、登板したヤングGたちを称賛した。

 ただ、起用で頭を悩ませるのは若手投手たちだけではない。今季の阿部巨人は昨季までフル回転し、リーグ優勝にも大きく貢献したグリフィン、バルドナード、ケラー、ヘルナンデスの4選手に、マルティネスとキャベッジを加えた6人態勢で臨む。

 阿部監督はマルティネスについて「練習も日本人に負けず量をこなすと言っていたので、いい存在になってくれているなと感じています」と評価すれば、キャベッジについてはチーム関係者から「大抵の新助っ人は調整途上で日本に来たりするけど、彼はかなり振り込んできたのが分かるスイングをしている」と、これまた高評価の声が聞こえてくる。

 こうなると困ってくるのが開幕一軍メンバーの選定だ。ベンチ入りできるのは4人で、一軍登録できるのは最大5人。必然的に6人のうち1人は開幕を二軍で迎えることになる。

 前出のチーム関係者は「ここまでみんながみんないい状態をキープしていると、最終的なメンバーを決めていくのもなかなか難しい作業。当然、今後の実戦の成績を参考に決めるわけだけど、阿部監督もこれはうれしい悲鳴になるのでは」と推測した。

 助っ人同士の開幕一軍争いもさらなる激化が予想されるが、最後に指揮官はどのような決断を下すのか――。