左腕復活のポイントとは――。阪神・伊藤将司投手(28)が5日に兵庫・西宮市内の球団事務所で来季契約を更改し、2000万円減の年俸1億4000万円でサインした。

 プロ4年目の今季は18試合の登板でプロ入り後最少の4勝(5敗)にとどまり、防御率も4・62。入団1年目から10勝、9勝、10勝と安定した成績を残してきた一方で、今シーズンは開幕ローテーション入りを果たすも、最後まで調子が上がらなかった。「悔しいシーズンでしたね。(来季は)やり返すというか、一軍でやりたいという気持ちが強いです」。来季に向けては「今年はフォームがバラバラだったし、全然かみ合わないのが長引いた。来年は通用しないので、スタートからしっかりとできるように調整したいです」と表情を引き締めた。

 ただ、巻き返しへの糸口は猛練習に励むばかりだけではないかもしれない。甲子園で行われた秋季練習中にはこんな出来事もあった。

 伊藤将がポール間走に取り組んでいたところ、折り返し地点にたどり着く前にクルリとUターン。さりげなく距離を短縮しているようにも映ったが、藤川球児監督(44)は「勝ってきた投手だからできることなんですよね。それでいいんですよ、140キロを150キロに見せる投手なんだから」と笑顔でうなずいていた。

 さらに「走れるという状態が大事なんですよ。足は動くけど、やめてるのはいいんです。動いてないのがダメなので」とし「世の中の生き方上手というのがあって、それが大事。投手はストライクに見えてボールになるとかね」と力説。投手にとって時には〝ごまかし調整〟も必要なのかもしれない。

 今季は思うような成績を残せなかったが、オフの調整を経て輝きを取り戻したいところだ。

(金額は推定)