巨人の阿部慎之助監督(45)が2―1で勝利した16日の阪神戦(東京ドーム)後、ナインに〝阿部節〟をさく裂させて怒りをあらわにした。

 投手戦を制した。今季8勝を挙げている相手先発・才木を相手に、初回から岡本和、大城卓の適時打で2点を先制。今季6勝を挙げている巨人の先発・山崎伊は直後の2回に小幡の適時打で1点を失ったものの、その後は粘り強い投球で7回128球。失った失点は2回の1点のみとすると、救援陣もバルドナード―大勢と無失点リレーでつなぎ投手戦をものにした。

 一方で、再三のチャンスで攻めあぐねた巨人打線には課題も…。初回は2点を先制してもなお一死二、三塁とチャンスが残ったが、岸田が空振り三振、門脇が右飛に倒れて追加点は奪えず。3、7回にもそれぞれ走者を三塁まで進めてチャンスメークに成功したが本塁は遠く、この日計9安打を放ちながら2得点のみに終わった。

 これには阿部監督も注文を付けた。「今日は勝ったんだけど、あんまり気持ちが良くない勝ち方だったので。うれしいですけど、いろんなミスが出たりとか、やるべきことが全くできてなかった」と試合を総括すると「ベンチから見ていると『みんなヒーローになりたくねえのかな』みたいに感じた。そっちばっかり見えちゃうんだよね。チキンなだけなんだろうけど。あんまり言いたくないんだけどさ。『何が何でも!』みたいなのが見えないし、そういう姿を見せてほしいね」と語気を強めた。

 その後も〝阿部節〟は止まらず。報道陣から「ちょっと怒ってますね」を指摘されると笑みを浮かべながら「当たり前でしょ。勝ってうれしい反面、ひどいプレーがいっぱい出たし。今日これでピリッとすると思う。何も言わないで『ハイハイ』ってやっていってもどうしようもない。多少の厳しさは出していかないと」と真意を説明した。

 それでもこの日の勝利で2位・DeNAとのゲーム差は0・5に再拡大。「それが幸いだよね。負けてたら今日(会見場に)来てないよ」と指揮官は最後まで納得のいかない様子だった。