ソフトバンクは宿敵・オリックスとの開幕カードを2勝1敗で勝ち越し、就任1年目の小久保裕紀監督(52)は上々のスタートを切った。一発のある山川、ウォーカーの加入で打線はさらに厚みを増し、投手陣も3試合で5失点と盤石発進。パ・リーグのV本命は、戦力アップに成功した鷹で間違いないのか。本紙評論家・加藤伸一氏は「最高のスタート」としつつも、気になる点も指摘した。
【インハイアウトロー・加藤伸一】ソフトバンクにしてみれば1敗したとはいえ、今後に弾みがつく最高のスタートとなった。不安視されていた先発は開幕戦で有原が7回途中1失点、2戦目のモイネロは2失点も8回完投、3戦目のスチュワートも5回1失点。もともとホークスは救援陣が安定しており、先発が144試合で責任投球を何試合果たせるかが今シーズンの鍵になると思っているが、この3人に関しては問題ないだろう。
中でも先発に転向したモイネロには驚かされた。セデーニョに一発を食らって負け投手になったがこれは交通事故のようなもの。最後まで球威は落ちない上にクイックでタイミングをずらしたりとか、セットアッパー時代にはないクレバーさが感じられた。昨年左ヒジの手術をしているが、万全でフル回転できれば2桁どころか13、14勝くらいいくのではないか。
右の強打者不在が懸念材料だった打線は、新加入の山川とウォーカーにそれぞれ一発が出て、いきなり補強の成果を見せつけた。柳田、近藤、栗原にも安打が出て、周東は足で活躍した。今季の鷹打線はいろんなスタイル、引き出しがあるなと感じた。
入り方としては理想的だが、不安がないわけではない。小久保監督の特徴は選手を固定すること。この3連戦も3戦目に捕手を甲斐から海野に代えたのを除き、スタメンを固定した。熱いハートの持ち主である小久保監督は、選手を休ませるのをあまり好まないようだ。優勝を目指す上では固定することは間違いではないが、主力がケガをした場合どうなるのか。育成という意味でも、若手をバランスよく起用することも大事だ。
何よりホークスの選手層は厚い。主力をうまく休ませることができれば、さらにいいチームに仕上がるだろう。(本紙評論家)












