第96回選抜高校野球大会第8日(27日)第1試合で中央学院(千葉)が宇治山田商(三重)に7―6で逃げ切り、春夏通じて初のベスト8進出を決めた。

 序盤から打線が爆発。2回に臼井(3年)の犠飛で先制すると、3回には颯佐(3年)の右前適時打などで3点を奪い、4回にも3点を加え、前半までに大量6点差をつけた。投げては先発の臼井が6回途中を6安打4失点、2番手・颯佐も3回1/3を2失点の粘投でリードを守り抜いた。相馬監督は「子供たちが思い切りよくやってくれた結果だと思う。粘り切れた、勝ち切れたというのは1つ大きいので自信だけ持ち帰ってほしい」と目を細めた。

 チームの励みになっているのが〝伝説のスラッガー〟からの太鼓判だ。それは2012年に春夏連覇を達成した大阪桐蔭の4番を務め、当時花巻東の大谷翔平(ドジャース)から唯一、甲子園で本塁打を放った田端良基氏。同氏からユーチューブチャンネル「田端ブラザーズ」で今大会前に「中央学院は一戦一戦強くなるし、ベスト4にいける」と断言された。

 ある選手は「チームのみんな田端さんの動画を見ています。今まで(出場校評価は)Cばかりでしたが、高評価をしてくれたので余裕ができたと思います。全国に『自分たちはここまでやれるんだぞ!』というのを見せつけてやろうという気持ちになりました」と明かし、その動画が勝利のモチベーションにつながっている。

 別の選手も「全てのプレーに足を絡めるように意識しているし、打球判断を大事にしているので、32校の中でも機動力を褒めてもらえたのがうれしい。次の動画も楽しみです」と笑顔で話す。1戦目の勝利後には中央学院チーム関係者の祝勝会にも〝ゲスト〟として招待された田端氏は、チームの雰囲気の良さに驚いたことを明かしている。

 聖地で春夏連覇を達成した〝伝説のユーチューバー〟の力強い後押しを受け、すっかり自信をつけた中央学院ナインがその勢いのままに初の4強進出を果たすつもりだ。