女子プロレス「スターダム」の不死鳥こと上谷沙弥(27)が、たもとを分かつ〝姉貴分〟林下詩美(25)に向けて誓いを立てた。詩美、ジュリア、MIRAI、桜井まい、弓月が契約満了となる3月31日をもっての退団が決まり、同じ「クイーンズ・クエスト(QQ)」のリーダー・詩美は4月12日後楽園大会がスターダムラストマッチ。ともにゴッデス王座を保持するパートナーに、不死鳥は――。

 動揺を隠せなかった。24日の京都大会で上谷はQQのAZM、レディ・Cと組み、極悪ユニット「大江戸隊」の刀羅ナツコ&渡辺桃&琉悪夏と激突。敵軍の餌食となり、最後は上谷が渡辺にピーチサンライズ(変型猛虎原爆)で3カウントを奪われた。

「詩美さんの退団が決まって(QQを)引っ張っていかないといけないと思ったばかりで、本当に情けない…」と声を落としつつも「何があろうとも私は残るメンバーでQQを守って、最強のユニットにしていきたいと思っている。絶対に諦めない」と必死に前を向いた。

渡辺桃のピーチサンライズに沈んだ上谷(下)を心配する詩美
渡辺桃のピーチサンライズに沈んだ上谷(下)を心配する詩美

 2019年8月のデビュー当初から憧れの詩美を追いかけ、20年2月、QQに加入。行動をともにして以降、姉貴分として慕ってきた上谷は「正直寂しいですけど、詩美さんが決めたことを尊重したい」と後押しする。

 公私ともに仲がよく、2人のタッグ「アフロディーテ」でゴッデス王座を2度戴冠。現在も同王者に君臨し、団体きっての名コンビに上り詰めただけに、詩美への恩は計り知れない。「QQに入りたての時、自分は極度の人見知りで詩美さん以外の人からご飯に誘われても、2年間ずっと断り続けていたんです。そこを詩美さんが仲を取り持ってくれて、試合でも引っ張ってくれたおかげで、他のQQのメンバーともコミュニケーションも取れるようになった」と振り返る。

 実は詩美の決断を耳にし、一時は自身も退団を考えたことがあった。「確信のないうわさを耳にして不安になったり、詩美さんが辞めるなら自分もゼロからフリーとしていろんなことを経験してみようと考えた時期もあったんです。でも、やっぱり私はスターダムが大好きだから、スターダムで頑張りたいっていう気持ちが一番にあったので、辞める選択はしなかったです」

 戦いの舞台は違えど、アフロディーテは永遠に不滅だ。「別々の道に進むけど、アフロディーテが終わったわけではないです。私は詩美さんの想像を超えるほど、そして退団を選んだことを後悔させるくらい大きくなります」とさらなる飛躍を誓った。

 30日の仙台PIT大会では、鈴季すず&星来芽依をV2戦で迎え撃つことが確実。上谷は「最後の防衛戦になるのでしっかり勝って、最高の形でアフロディーテを締めくくりたい。最後の最後まで、私たちがお客さんに勇気や愛を届けていきたいと思ってます」ときっぱり。ベルトを死守し〝独り立ち〟を証明する。