波紋が広がり続けている。ドジャースは20日(日本時間21日)に、大谷翔平投手(29)の通訳を務めてきた水原一平氏(39)を違法賭博に関与した疑いで解雇。水原氏が当初の証言を撤回する不可解にも映る事象もあり、大谷も関与するスキャンダルとして、全米の有力メディアが21日(同22日)にもトップニュースで伝えるなど報道が過熱している。
今回の一件を巡っては、連邦捜査当局が調査している南カルフォルニア州のブックメーカーに多額の借金をつくり、大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)の電子送金が行われたことが判明。水原氏は当初この顛末について、米メディアESPNに対して次のように「要点」を説明していた。
自らのギャンブル依存を認め、違法性の認識がなかったことを強調した上で「大谷自身はギャンブルに興じていなかったこと」「大谷が自らの口座を通じて違法なブックメーカー側に送金したのは、水原通訳の負け分を補填するため」。
だが、この証言の翌日に発言内容は撤回され、水原氏は大谷の弁護人から「巨額の窃盗の疑い」で告発された。大谷の「肩代わり」ではなく、大谷の関知しないところで勝手に口座から巨額資金が電子送金された「巨額窃盗」ということだ。
水原氏への90分に及ぶインタビューを敢行したESPNのトンプソン記者は、21日(同22日)に同局の検証番組で「物事が劇的に変わった」「ストーリーが変わった」「まだ疑問点がたくさんある」と言及。当事者の反応を含め、謎が深まるだけに調査報道が今後も過熱する気配が漂っている。
そもそも国家的な事案を追う連邦捜査当局が「標的」にしているのは、違法賭博の首謀者とされるマシュー・ボウヤー氏。水原氏が2021年に米サンディエゴで行われたポーカーゲームの会場で知り合い、そこからつけ払いでの取引を重ねて賭博行為に深くはまり込んでいく〝起点〟となった人物だ。ボウヤー氏を追う捜査の過程で、大谷の口座から多額の電子送金が確認されたことで、野球界のスーパースターを巻き込んだスキャンダルに進展しているというのが全体像だ。
ボウヤー氏の弁護士を務めるダイアン・バス氏は21日(日本時間22日)、米放送局「NBCロサンゼルス」に対し「マシューによると、イッペイは口数が少ない人物だったそうだ」とコメント。そして「念押ししておきたいが、ボウヤーが相手にしたのはイッペイだけ。彼はショウヘイとは会ったことがない」とも述べた。
いずれにせよ、ボウヤー氏を追い詰める捜査の進展に大きな注目が集まる。それによって、大谷への疑念が晴れることをMLBを含む野球界全体は望んでいるはずだ。












