覚悟はできている――。競泳のパリ五輪代表選考会3日目(19日、東京アクアティクスセンター)、女子400メートル個人メドレー決勝が行われ、東京五輪2冠の大橋悠依(イトマン東進)は4分38秒89で4位。同種目での代表入りを逃したものの、200メートル個人メドレーでの巻き返しに全てを懸ける。

 残酷な結末が待っていた。大橋は前半をトップで折り返すも、代表に決まった成田実生(金町SC)、谷川亜華葉(イトマン近大)らの存在が頭にちらついていた。「自分のレースをしようと思っても、意識する部分があった」。第3泳法の平泳ぎで3位に後退すると、最終泳法の自由形で4位に落ちた。「前半はゆっくりで後半に勝負しようと思っていたけど、やっぱり意外と予選のダメージがあった」と悔しさをにじませた。

 今年10月で29歳となる大橋にとって、パリ五輪はラストチャンスとの位置づけだ。「何としても代表入りを決めたい。代表に入れなかったら、たぶん辞めることになる」と報道陣の前で言い切ったが、崖っぷちでのハイパフォーマンスが大橋の長所でもある。

 東京五輪前は不調で400メートル個人メドレーを回避する案も浮上。それでも、フタを開けてみれば見事2冠を達成した。競泳関係者からは「開き直った時は大橋選手は強い」との声も上がるほどだ。

 泣いても笑っても残された種目は200メートル個人メドレーのみ。五輪金メダリストの本領を発揮することはできるか。