競泳女子で東京・淑徳巣鴨高2年の成田実生(17=金町SC)は、大先輩の〝アドバイス〟を力に変えた。

 19日に東京アクアティクスセンターで行われたパリ五輪代表選考会3日目の400メートル個人メドレーでは、最終泳法の自由形での競り合いを制して4分35秒40で優勝。派遣標準記録(4分38秒53)を突破し、自身初の五輪切符を獲得した。フィニッシュ直後に感極まった表情を浮かべた若きスイマーは「本当に最高な気分で、本当に最後まであきらめずに頑張ってよかった」と感慨深げに振り返った。

 勝敗を分けた終盤の戦い時には、母校のOG・池江璃花子(横浜ゴム)の言葉が頭に浮かんだ。「最後の5メートルの勝負だよ。最後までしっかり頑張ってね」。池江は18日の100メートルバタフライで五輪切符を奪取。成田は「18日のレースを見て、すごく勇気をもらった。私も続くんだという気持ちになった。最後は力強くタッチできたと思う」と声を弾ませた。

 前回の東京五輪は自宅のテレビで見守った。次は自身があの大舞台に足を踏み入れる。「ここで35秒台をやっと出すことができたので、世界のトップの選手に一歩近づいた。でも、世界では同年代の選手の活躍が目立っているので、私もそこに早く追いついて、一緒に戦えるように頑張りたい」。花の都でさらに進化した姿を披露することはできるか。