競泳女子の東京五輪代表・池江璃花子(23=横浜ゴム)に〝満開の桜〟が咲き誇った。
昨年10月からオーストラリアに拠点を移した池江は、マイケル・ボール氏に師事。さらなる進化を目指す中で臨んだパリ五輪代表選考会2日目(18日、東京アクアティクスセンター)の100メートルバタフライ決勝では57秒30をマークして2位に入った。惜しくも優勝は逃したものの、派遣標準記録(57秒34)を突破し、個人では2大会ぶりの五輪切符をつかんだ。
3位の松本信歩(東京ドームS)との差はわずか0秒01だった。激戦を制した池江は「よかった」と安堵の表情。白血病の発症から約5年の月日を経て勝ち取った個人種目での五輪行きチケットに「(派遣標準記録の)57秒34を切った時点で『神様が味方をしてくれたんだ』と思った。自分で泳いだ結果ではあるが、いろんなことが味方をしてくれて、0秒1、0秒01を切ることができた」と感慨深げに振り返った。
決勝の前半は26秒35の首位で折り返すなど、自身の成長ぶりも実感。「自分の思っている以上に速くなっている。自分の制御が効かないくらい強くなっている証拠」。パリ五輪での目標は「決勝進出」を掲げた上で「リオ五輪に行く前、高校1年生、15歳の時の記録が今の段階では超えているので、次は16歳になった時のリオ五輪でのタイムを上回ること。自分を超えられるのは自分しかいない。コーチ、自分を信じて泳ぎたい」と力強く語った。
一時は暗さが目立つ時期もあったが、今の池江は違う。「高校生以来、久しぶりに『何秒が出るんだろ』と、レースにワクワクした。そういう気持ちに戻せたのが大きな収穫だった」。言葉の節々には確かな自信がこもっていた。











