〝水の申し子〟が躍動だ――。競泳のパリ五輪代表選考会2日目(18日、東京アクアティクスセンター)、女子100メートルバタフライ決勝が行われ、池江璃花子(横浜ゴム)が57秒30をマークして2位。派遣標準記録(57秒34)を突破し、個人では2大会ぶりの五輪切符をつかんだ。

 日焼けの跡は努力の証しだ。昨年10月からオーストラリアに拠点を移した池江は、名伯楽のマイケル・ボール氏に師事。ボール氏のアシスタントコーチを務めるジャネル・パリスター氏によると「自信を持てなくなっていた」と感じたことから「とにかく毎日の練習が楽しいと思える環境づくりに取り組んできた」とプラス思考のアプローチで強化を進めてきたという。

 さらにスタートから15メートルのタイムは、ドルフィンキックの回数を増やすなどして0秒2近く上がった。パリスター氏も「ダイビングもそうだが、むしろ陸上トレーニングの中でジャンピングのトレーニングを主に重点的にやってきたことが、スターティングのスピードにつながってきていると思う」と手応えを口にするなど、技術力も順調に伸びている。

 17日の準決勝後には「もちろん出場することも目標だが、世界のトップに戻りたいという気持ちが(拠点を置く)豪州に行ってから特に強くなっている。そういった上を見据えながら戦いたい」と語っていた池江。完全復活に向けて、大きな一歩を踏み出した。