西武に〝元山問題〟がぼっ発しそうだ。14日現在でオープン戦5試合を3勝1敗1分。ここまでチーム防御率2・66をマークしている盤石の投手陣の活躍が光る一方、計11得点(1試合平均2・2点)の少ない援護を守り切るという展開が続いている。
得点力不足が懸念される中で孤軍奮闘しているのが、ヤクルトからトレード加入した元山飛優内野手(25)だ。オープン戦では12打数5安打(打率4割1分7厘)と規定未到達ながらアピールを続けている。「ちょっと出来過ぎ。継続しようと言うとビッグマウスになっちゃうんですけど、もっとアピールできるよう頑張りたい」と控えめながらも、胸の内で開幕スタメンを狙っていることは間違いない。
しかし、本職の遊撃にはチーム主将で侍ジャパンの正遊撃手・源田が絶対的存在として君臨している。二塁にも、もう1人のチームの顔・外崎が定位置の座を確保。そのため元山は渡部、ブランドン、佐藤龍がひしめく激戦区の三塁レギュラー争いに加わっているのが現状だ。
ただ内野にこだわらず外野に目を向けてみると、近年の西武は2019年オフに秋山(現広島)がMLBのレッズへ流出して以降、なかなかレギュラー3人が固定できていない。今年のオープン戦でも期待の若武者3人は西川が打率7分7厘、若林が同2割、長谷川が3打数無安打で快音すら響かず低空飛行。NPBへの適応期間でもある新外国人・コルデロ(打率1割8分8厘)の起用が優先される状況の中で、明確に開幕スタメンをアピールできている選手はいない。
こうした背景と照らし合わせれば元山の外野コンバート案も浮上しそうなものだが、その選択肢は今のところ首脳陣間にないようだ。理由は「元山の足が外野を守るには速くないから」という。しかしながらオープン戦残り8試合で状況が変わってこなければ、背に腹は変えられなくなるだろう。西武では過去に浅村栄斗内野手(33=楽天)、森友哉捕手(28=オリックス)がそれぞれ持ち前の打力を生かすため半ば〝突貫工事〟で外野の守備練習を課された後に起用されてきた経緯もある。
いずれにせよ今の元山にとって最善の道は、このまま「一日一打」で結果を出し続ける以外にない。












