【アリゾナ州グレンデール11日(日本時間12日)発】ドジャースの大谷翔平投手(29)の今季の目標は移籍決定直後から何度も口にしている自身初のワールドシリーズ制覇だ。一方、打者に専念する今季の個人成績も注目される。史上6人目の「40―40」(40本塁打&40盗塁)、50本塁打、3冠王などが期待される。そんななか、米スポーツ専門局ESPNは恒例のメジャーリーガー現役トップ100を発表。大谷は9位としたが、打率3割超、50本塁打、120打点と超ド級の成績を予想した。
ESPNが毎年発表しているメジャーリーガー現役トップ100のランキングで昨年1位だった大谷は9位にダウンした。昨年9月に右ヒジを手術したため、今季は打者に専念するから仕方ないところだ。ちなみに1位は昨季、史上初の「40―70」を達成したブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(26)で、2位は一昨年にア・リーグ記録を更新する62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(31)、3位にヤンキースに移籍したファン・ソト外野手(25)を選出した。
大谷について、DH専任の選手がMVPを受賞したことはない、と厳しい見方をするも「大谷が攻撃面でさらに別のレベルに到達することは可能だろうか? 答えはイエス」と打撃力がアップするとした。
ドジャースでは1番・ベッツ、2番・大谷、3番・フリーマンとMVP受賞経験者“BIG3”が並ぶため、大谷にかかる比重はエンゼルス時代と比べると大きく軽減すると同時に打点を稼げる。大谷の過去最多打点は2021年の100で、直近2年は95、95だ。これは前を打つ打者、特に1番打者の出塁率が影響している。
エンゼルスでは55試合のウォードが3割8厘、29試合のモニアクが2割7分7厘、28試合のシャヌエル3割8分3厘、26試合のレンヒーフォが4割1分2厘と安定していたとはいえない。
しかし、ベッツは昨年の出塁率は4割8厘でメジャー通算で3割7分3厘と高い。10日(同11日)のダイヤモンドバックス戦でも3打席出塁している。また、3番に4年連続打率3割をマーク、2年連続100打点のフリーマンが座ることで歩かされる回数が減るのは大きなプラス。勝負してくれれば、打点は間違いなく増える。
本塁打については50本は十分可能だろう。スタットキャストによると、昨季の大谷の本塁打の平均飛距離422フィート(約128・6メートル)は本塁打を2本以上放っている選手ではメジャートップ。最長493フィート(約150・3メートル)もメジャートップだ。さらに長打になりやすい打球速度(98マイル=約158キロ以上)と角度(26~30度)の組み合わせのバレル率19・6%は規定打席に達している選手ではこれも1位だ。打球の最速速度118・6マイル(約190・9キロ)は4位、凡打も含めた打球速度の平均94・4マイル(約152キロ)は規定打席に達している選手では2位だ。つまり、しっかり捉えることができれば確実に柵越えするということだ。BIG3効果でエンゼルス時代と違って力んだり、必要以上に自分を追い込む場面は減るだろう。確率は上がるのだ。
打率3割についてもこのオープン戦で無理に引っ張ったりせずに、中堅返しなどで安打を重ねており、それを継続するだけでいい。昨季から採用された内野手を一、二塁間に3人守らせる極端な守備シフトの禁止も後押しする。盗塁については触れていないが、このキャンプでは走塁に重点を置いており、成功率80%以上を目指してスタートも変えている。盗塁数も増えるだろう。
打者に専念する24年。圧倒的な大谷を見ることができそうだ。











