〝令和の怪物〟は招集されるのか――。今年11月に行われる「プレミア12」で連覇を狙う侍ジャパン。6、7日に今年初めて行われた強化試合(京セラ)で日本代表は欧州代表に2連勝で好発進した。今秋のドラフトの目玉である関大・金丸夢斗(3年)、愛工大・中村優斗(3年)ら6投手の継投による完全試合を達成し「新戦力の発掘」という点で一定の成果を挙げた。

 一方で、今回の強化試合にはチーム事情などで招集が見送られた巨人・戸郷、日本ハム・伊藤、DeNA・牧らのWBC組、昨季史上3人目の新人王&MVPを同時受賞した阪神・村上らは本番のメンバー入りが期待されている。

 しかし、圧倒的なポテンシャルを持ちながら今回の欧州代表戦だけでなく「プレミア12」に向けても一向に名前が挙がってこないのがロッテ・佐々木朗希投手(22)だ。本来はNPBのエース格であるはずだが、昨オフはポスティングシステムによるメジャー移籍騒動で契約更改が越年。今季契約にサインしたのはキャンプイン直前の1月27日だった。NPB側もロッテ側の事情を考慮。昨春のWBCで大谷、山本とともに侍の先発3本柱の一角を担った佐々木の招集を見送った。

 11月の本番についても、侍ジャパン内には「呼びたいのはやまやまですが、まず彼がどうシーズンを終えるのかが想定できない。(ポスティング移籍の再燃など)去就も含めて計算は立たない」との懸念もある。

 ポテンシャルは他の追随を許さないものの、昨季までの4シーズンでフルに戦ったことがない怪物右腕。もちろん侍関係者は佐々木のプレミア参戦を願ってやまないが、果たして2024年をどう走り抜けるのか。