今季の開幕投手に決定している阪神・青柳晃洋投手(30)が8日にヤクルトとのオープン戦(甲子園)に先発。4回1安打無失点と、上々の調整ぶりを披露した。
前日、岡田彰布監督(66)から予告なく開幕投手の指名を受けた。この日の先発に際し「急に言われたので、緊張しましたけどね」と言いつつも、その言葉とは裏腹に投球内容は落ち着いたものだった。
いきなり初回に二死一、二塁と得点圏に走者を背負った場面でも、長岡を二ゴロに退けて無失点。2回は一死から四球を許しながら、続く武岡をツーシームで遊ゴロ併殺に打ち取った。
圧巻は3回だ。一死無走者で左の西川を迎え、カウント2ボール2ストライクから外角スライダーで見逃し三振を奪った。ボールゾーンから投球を巧みに操り、ストライクゾーンいっぱいに制球。打者に反応すら許さない投球術が光った。
時にクイックで投球するなど、変幻自在のフォームで打者のリアクションを探り、本番へ向けての〝データ収集〟に努めた56球。アウト12個中、実に7個もゴロで奪うなど、らしさ全開だった。「自分の中では順調。これまでやってきたことを出すだけだった。やりたいことができたいい試合」。そう話す表情には手応えがにじんでいた。
青柳の実戦登板は2月17日の楽天との練習試合(宜野座)以来、中20日と久々だった。その際、臀部に張りを訴えて調整ペースを落とす結果となったが、慌てることなくやるべきことを継続してきた。
そんな青柳に対する岡田監督の信頼は厚い。開幕投手と発表したのは前日だが、心の中では「そんなん正月から決めてたよ」とドヤ顔。加えて「普通に考えたら青柳やろ。他に誰おる? 1年くらい2桁勝っても簡単に開幕なんていかれへんで」と実績を重視した人選であることを明言した。
巨人との開幕戦(29日、東京ドーム)まで、あと3週間。青柳は「気持ちの面ではずっと開幕投手をやりたいと思っていたし、選んでもらって光栄。気が引き締まって、やってやろうという気持ち」と意気込んだ。
18年ぶりリーグのリーグ優勝を達成した昨季の開幕投手も、38年ぶりの日本一を決めた日本シリーズ第7戦の先発も青柳だった。そして球団史上初の連覇を狙う今季の開幕戦も9年目右腕に託し、徹底した験担ぎも岡田監督らしい。もう言葉はいらない。「アレンパ」(連続セ・リーグ制覇)へ、やることは決まっている。












