G史上最大級の〝下克上〟なるか。巨人は6日に育成3年目の京本真投手(20)、同2年目・中田歩夢内野手(19)と支配下契約を結んだと発表した。

 特に阿部慎之助監督(44)が抑え候補の一人として大きな期待を寄せるのが右腕の京本だ。角度がある150キロ超の直球とフォークを武器に昨季は二軍のローテを守り、15試合で防御率2・36、5勝4敗の成績。昨春は右肩の違和感で故障班に組み込まれたが、今季はここまでの対外試合2試合で9イニングに登板して無失点と順調だ。阿部監督も「何とか一軍のメンバーに残っていいところで投げてもらいたい。勝ちパターンで」と台頭を心待ちにしている。

 そんな京本が大分・明豊高から入団したのは2021年ドラフトの「育成7位」。古参のチームスタッフは「京本の直球の強さはチーム内でも上位のレベル。将来、京本がエースに成長すれば戸郷以上の成功例になる」と胸を膨らませる。

 今や伝統球団のエースになり上がった戸郷翔征投手(23)は18年のドラフト6位。京本が育成7位からエースとなれば、戸郷を上回る〝逆転劇〟となる。現役時代は「鉄腕」で鳴らした山口鉄也二軍投手チーフコーチも、05年の育成ドラ1でそもそも期待値は高かった。

 また、京本の性格は〝エース向き〟でもあるという。3日の楽天モンキーズ戦(台北)では重圧がかかる同点の9回に登板したが、阿部監督は「マウンドに上がる時、ヘラヘラしていたから、いい度胸してるなと思って。開幕して(東京)ドームでそれができたらもっと大したもの」と強気な姿勢を高く評価する。

 新人時代の19年9月に一軍デビューを果たした戸郷も「全く緊張しなかった」という強心臓の持ち主。昨年3月のWBC決勝でも2回無失点の好投で世界一に貢献したが…。

 京本はまずは救援から一軍経験を積み、ゆくゆくは先発を目指していく。「ジャイアンツのエースと呼ばれるピッチャーになるのが目標」。順調に成長していけば、育成7位から〝戸郷超え〟の大出世も夢ではなさそうだ。