新庄剛志監督(52)率いる日本ハムは3日の阪神戦(札幌ドーム)に6―5で競り勝ち、オープン戦で無傷の3連勝。1―5と4点を追う7回に打者一巡の猛攻で一挙に5点を奪い、見事な逆転勝利を飾った。
3―2のロースコアで競り勝った前日2日のカード初戦に続き、2戦連続の1点差勝利と勝負強さも際立つ。昨季日本一に輝いた阪神・岡田監督もこの日登板した敵軍の新助っ人、マーフィーとザバラの名前を挙げ「新外国人は2人ともええの獲ったなと思ったよ。えらいボールも速いしな」と素直に認めた。今年の新庄ハムは、やはりひと味違う。
さらに、この日の試合の観戦に訪れたのは阪神OB会長の川藤幸三氏(74)。試合前の練習中には新庄監督と5分以上も笑顔で言葉を交わし合った。
「俺のデタラメなアメリカンノックを最後まで食らいついて捕ろうとしていたのは新庄だけやった。その姿を見てな、コイツは狭い内野よりも広い外野を守らせた方がええと思ったんや」。川藤氏は1990年に阪神で一軍外野守備コーチ、91年に一軍総合コーチを務めた際、当時遊撃手だった〝虎のプリンス〟の外野コンバートを強硬に主張。ゴールデン・グラブ賞を通算で10度獲得した外野守備の名手が誕生した背景には浪速の春団治がいた。
「川藤さん。僕はね、野球に対しては努力する人間なんですよ」。「アホかオマエ! そんなんこの世界じゃ当たり前の話やろ!」。たわいのない師弟のやりとりが続いた後、新庄監督はこの日、川藤氏にこう明かしたという。
「今年は(指揮官就任)3年目にしてね、ようやく球団がお金を使ってくれる方向に動いてくれました。過去2年、僕は何も要求していなかったんですが『今年は外国人に金を使わせてくれ』と。今年は22、23億円は使ってくれました」
日本ハムはマーフィーら5人の新外国人選手だけでなく、前オリックスの山崎もFAで獲得した。投打充実の陣容で臨む新庄政権にとって勝負の3年目。球団史上初となる連覇を狙う阪神と日本ハムがポストシーズンで激突する夢がかなえば、日本球界はより一層、盛り上がることになるだろう。












