巨人がマイナス要素をプラスに転じる。25日にヤクルトとオープン戦(那覇)を行い、1―2で敗戦。対外試合の連勝が3で止まった。この日はベテラン組から「2番・左翼」で長野、「3番・三塁」で坂本が先発出場し、それぞれ2打席立った。一方で右脇腹違和感を訴えている丸佳浩外野手(34)は屋外で打撃練習を行わず、試合にも出場しなかった。

 阿部監督は「丸は連れて行かない」と29日から5日間の台湾遠征に帯同しないことを明言。丸は国内で調整し、3月8日に京セラで行われるオリックスとのオープン戦出場を目指すという。

 チームにとって主力の離脱は痛手だが、前向きに捉えている。首脳陣の1人は「阿部監督の理想は野手全員が全力疾走できて、常に次の塁を狙う野球。3~5年後を見据えて20代前半の選手を使っていく必要がある。阪神のスタメンを見れば近本、大山は29歳と全員が比較的若い。それぞれ走れるし、そう簡単には戦力も落ちない。常勝軍団を目指すなら世代交代は必要」と力説。今回のアクシデントを機に、その動きを加速させそうな雲行きだ。

 実際、この日は本職が中堅のドラフト3位・佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)を初めて「5番・右翼」で起用。指揮官は「(佐々木は)センターが中心だったので別のポジションも。やっぱり(外野は)全部できた方がいいですからね。いろんな経験をしてミスをするかもしれないですけど、思い切ってやって自分の勉強してもらいたい」とうなずいた。佐々木、松原、オコエ、萩尾、秋広ら若手外野手にとっては定位置奪取への好機となる。

 もちろん4年ぶりV奪回には昨季121試合に出場した丸の力はまだまだ必要。〝出遅れ〟となったベテランが意地を見せれば、チーム力はさらに上向くことになる。巨人の外野手争いから目が離せない。