新日本プロレスのIWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードが、V2戦(23日、札幌)で迎え撃つSHO(34)に〝リスク〟を背負わせた真意を明かした。挑戦を受ける条件としたのが、SHOが負けた場合は「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」を抜け「ストロングスタイル」に加入すること。そこに込められた挑戦者へのメッセージとは――。

 発表当初はノンタイトル戦だったSHOとの札幌決戦は、デスペラードが条件付きで受諾したことで王座戦に変更。王者は「言えば(挑戦)できるっていうのが、そろそろなあっていうのがあって。俺みたいな偏屈な人間は、それだけじゃ簡単に乗らないよって。(挑戦者は)実績を持ってくるか、リスクを背負うかどっちかでしょ」と意図を説明した。

 昨年12月に現在はH.O.Tの成田蓮が脱退したストロングスタイルは、デスペラードと鈴木みのるの2人だけになった。「ストロングスタイルというユニットを概念で終わらせないっていうのは大事なんじゃない? 成田に関してもケジメの一発はまだ何も終わってないので」と逆襲を誓うが、SHOに加入の条件を突きつけたのは単なる人員補充や引き抜きへの報復が理由ではない。

 デスペラードによればSHOは遠い昔、鈴木との練習に「僕も教えてください」と参加したが、次の日から来なくなった過去があるという。「否定する気はないんだよ。スタイルが違うのであれば、無理にやるつもりはないし。1日で、これいらねえやと判断してやめたところにもう一回戻るのが(リスク)。まあ自分が選択した道とは違うから、ペナルティーに近いっちゃ近いけど」

 その一方で、このリスクがチャンスに変わる可能性もあると指摘する。「単純にあそこ(H.O.T)にいて、モノ(凶器)使って楽しくやってるだけだったら、この先ないぞっていうのは見えているので。あれだけの体のコンディションをつくる能力があるんだったら、技術という方向にも目を向けたら、それは面白いんだろうなとも思うし」。手厳しいながらも、SHOの潜在能力は認めている。

 挑戦条件を提示した際には「お前が今のままじゃカネのレスラーになれねえ」とまで斬り捨てた。その胸中を「正直、見ていて歯がゆいと思う部分はある。今SHOがやっているようなことを、俺もやっていたなと。鈴木軍でノアに上がっていた時の自分。ただ引っかき回して、ただ場を荒らして、客の反応さえあればそれでいいってスタイルでやってるうちは、君を見に客が来ることはないよっていう意味に近いかな」と明かした。

 仁義なきユニット抗争から迎える札幌決戦。ジュニア戦線のみならず、新日マットの勢力図を占う一戦となりそうだ。