女子プロレス「スターダム」のSTRONG女子王者ジュリア(29)が髪切りの屈辱を浴びながらも、9度目の防衛に成功した。
17日の東京・後楽園ホール大会では極悪ユニット「大江戸隊」に属する刀羅ナツコ(33)を迎え撃った。両者の希望により、反則裁定なしのノーDQマッチで行われることが当日に決定。同ルールは2021年1月に当時ワンダー王者だったジュリアが刀羅から王座を防衛した際にも採用された。
約3年ぶりの一騎打ちに気合が入るジュリアはテーブルを手に登場。しかし、試合開始のゴングがなると刀羅からパイプイスを投げつけられ先制攻撃をくらった。これに激怒した王者は場外戦に持ち込んだものの、南側スタンド席まで引きずられ階段から突き落とされてしまう。リングに戻っても挑戦者の勢いは止まらず、チェーンで絞首刑に処され窮地に陥った。さらにハサミを手にした刀羅に髪の毛をつかまれ、バッサリと切り落とされると、観客席からは悲鳴が上がった。
だが、お騒がせ王者がこのまま黙っているわけはない。怒り心頭のジュリアは客席に刀羅を投げ飛ばして反撃開始。東側の看板に何度も頭を打ちつけ、リングに戻ると雪崩式のダブルアームスープレックスで形勢逆転に成功だ。さらに場外にテーブルをセットし、パイルドライバーで脳天から突き刺した。
それでも息を吹き返した刀羅から毒霧を浴びせられ再びピンチに。得意のスワントーンボムからおきて破りのノーザンライトボムを決められ勝負がついたかと思われた。
だが、ここで王者の意地が炸裂。意識をもうろうとしながらも立ち上がり、テーブルの破片で刀羅の脳天を叩きつけた。最後はテーブルの破片を目がけてノーザンライトボムを発射。16分23秒の死闘を制した。
試合後、マイクを持ったジュリアは「今日はジュリアと刀羅ナツコ、うちらだけの戦い。骨のあるヤツだな、刀羅ナツコ。お前はムカつくかもしれねえが、私はそんなお前が好きだ」と満面の笑みを浮かべた。
すると刀羅は「勝っても負けても言おうと思ってたことがあるんだよ。ジュリア、スターダムに来てくれてありがとう」と感謝の言葉を送り「こんな試合、お前とじゃないとできねえよ。何でお前がそんなに強いか心の底からわかったよ。ジュリア、ありがとう」とヒザをついて頭を下げる。ジュリアも座礼で返すと、観客から拍手が起こった。
「もっと深く下げろよ」と吐き捨てリングを下りた刀羅を見送ったジュリアは「聞こえてるかわかんねえけど、必ずまたお前とシングルマッチやるぞ。どっちがベルト持っているかわかんないけど。必ずやるぞ。覚えておけよ」と再戦を約束した。
この日は次の挑戦者は現れなかったが、「次の防衛戦、日本かな? アメリカかな? ヨーロッパかな? どこでもいつでも誰でも待ってるぜ!」と豪語。最後は「お前らジュリアから目を離すな! アリベデルチ、またな!」と大会を締めた。













