【アリゾナ州グレンデール12日(日本時間13日)発】早くも全開か。ドジャースの大谷翔平投手(29)がキャンプ4日目のこの日、昨年9月の右ヒジ手術後初となる屋外でのフリー打撃を行った。21スイング中で柵越えは10本と、本塁打率は驚異の47・6%で、最長140メートルだった。「いい感じでした」と手応えを口にし、右脇腹は「全く問題がなく」、右ヒジは「前回よりいいかな」と不安はない。打者専念で大記録達成が期待される2024年シーズンに向けて視界良好だ。
快音連発に周囲は驚がく――。大谷が屋外でフリー打撃を行うのは右脇腹を痛めた昨年9月4日以来161日ぶりで、右ヒジ手術後は初だった。混乱を避けるためにファンをシャットアウトする異例の対応が取られた。
ドジャースの帽子にニューバランス社の白と青のTシャツ、ドジャースの短パン姿で打席に立つと緊張感が漂う。
待望の瞬間は2スイング目だった。破裂音とともにアリゾナの青空に吸い込まれるように舞い上がった打球はそのまま中堅左に飛び込んだ。その後も力強いスイングで、中堅を中心に弾丸ライナーの柵越えを連発。ファンには公開されていなかったものの、奥の駐車場の柵越しから見ることは可能。“ホームランボール”が飛んでくると大歓声が上がった。
最後の21スイング目はうめき声を発しながらバットを振り抜くと打球はきれいな放物線を描いて中堅右へ。推定飛距離140メートルの特大弾だった。
「(右脇腹は)外で打った時にやってたので、今日も初めての外だったので、ちょっと慎重気味に振りましたけど、その割にはよく振れてたんじゃないかなと思いますし、中でも外でも比較的気になることなく振れてるので、脇腹の方は全く問題ないかなと思います」と強調。不安は払拭したようだ。「いい感じでしたし、結構強く振れていたんで、打球自体も良かったんじゃないかなと思います」と手応えを口にした。
屋外でのフリー打撃の目的は「強度と体の確認がメイン」で、軽めに振る予定だったが予想より強く振れたという。「最後の2、3スイングは90ちょっとぐらいの力加減で打っている。いい傾向かなとは。トレーニングの成果もしっかり出てるんじゃないかなと思います」と納得の表情を見せた。規格外の飛距離には「思ったよりは出てましたね。ただ、アリゾナなのでちょっと飛びますし打球もちょっと速くはなるので、そこを考慮すると、イーブンぐらいかな」と謙遜した。
ロバート・ヴァン・スコヨック打撃コーチも「彼の動きも速いし、打球もよく飛んでいるし、(打撃が)爆発的で、見たところ全て素晴らしい」と大絶賛だ。
右ヒジに黒色のプロテクターを装着していたが、1度目の右ヒジ手術から復帰した2019年と比べると回復は良好だ。
「なんていうのかな、傷口の回復具合だったりとか、伸展とか、屈曲の動きだったりとかっていうのは、まあ、単純に、前回よりもいいかな」
球団、ナイン、そしてファンが気になるのは韓国・ソウルで行われるパドレスとの開幕シリーズに間に合うかどうか。「スケジュール通りにはいきつつ、内容自体はいいんじゃないかなと思うので、このまま順調にいけば、(開幕は間に合う)というところだと思います」と力強く語った。
ここまで順調な大谷。慌てることなくじっくり仕上げていく。













