新日本プロレス11日の大阪大会で、オカダ・カズチカ(36)が棚橋弘至(47)との〝最後の黄金カード〟を勝利で飾った。
オカダは凱旋帰国直後の2012年2月大阪大会で、当時のIWGPヘビー級王者・棚橋を撃破。「レインメーカーショック」と呼ばれる大番狂わせで一躍トップレスラーに躍り出た。両者の試合はその後、東京ドームのメインイベントを3度も戦い、2010年代のプロレス界をけん引。オカダが今年1月限りで新日本を退団したことを受け、互いが「最後」と口をそろえるシングルマッチが緊急決定した。
一時代の終わりを告げる大一番。先に姿を現した棚橋は、何とかつての入場曲「HIGH ENERGY」で花道を歩く。さらにオカダは12年前を想起させる紫色のメッシュを入れた髪形で入場し、二人が紡いだドラマはいきなりクライマックスを迎えた。
数々の大舞台で頂点を競い合ってきたオカダと棚橋は、互いに手の内を知り尽くしている。10分過ぎ、オカダは最初のレインメーカーを狙うも、カウンターのスリングブレイドで反撃を許す。2発目もかわされてドラゴンスープレックスで投げ捨てられた。
それでもスリングブレイドからのハイフライフローは膝で迎撃。代名詞のドロップキックも決めると、みたびレインメーカーを狙ったが、首固めで丸め込まれ、あわやの場面をつくられた。
終盤には互いにツームストーンパイルドライバーを狙う応酬から、オカダが棚橋を抱えて変型ドライバーを発射。最後はついにレインメーカーをさく裂させ、一つの時代にピリオドを打った。両者の通算成績はオカダの9勝5敗3分け。
試合後のリング上で棚橋と言葉をかわしたオカダは、涙ながらに抱擁。割れんばかりの「オカダ」コールに深々と頭を下げると、ライオンマークの前で座礼し、号泣した。
バックステージでも涙が止まらなかったオカダは「やっぱりレインメーカーっていうのは、棚橋さんあってのレインメーカーだったと思うし。大阪という地もレインメーカーの始まりの場所だし。いやあ…泣きすぎでしょ、もういいよ。そんな泣くんだったら、なんで離れるんだって話になるし」と棚橋への感謝を口にした。
「それくらい大事な団体ってことですし、自分が活躍して、また新日本プロレスの良さを広めていけたらいいと思うので。棚橋さんの、新日本プロレスの誇りになれるように次に進んでいきたいと思います」と、世界のレインメーカーとなることで恩返しを誓っていた。













