ライバルたちへ――。新日本プロレスのオカダ・カズチカ(36)が、24日の後楽園ホール大会で所属選手としての最終戦を終えた。自身の勝利で棚橋弘至、石井智宏と保持するNEVER無差別級6人タッグ王座のV8に成功。約17年在籍した新日本に別れを告げ、フリーとして参戦する2月11日大阪大会でシングルマッチを行う棚橋、そしてIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也に対する思いを明かした。

 オカダは所属最終戦でマイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト&藤田晃生と対戦した。有終のレインメーカーで藤田を沈めると、NEVER6人タッグ王座の返上を宣言。涙ながらにファンに感謝の言葉を伝えた。

 今後は米国マット進出が確実視されるが、2月にはフリーとして新日本の3大会に出場。11日の大阪大会では、かつて東京ドームのメインを3度も戦った棚橋との黄金カードが実現する。

涙を浮かべるオカダ・カズチカ
涙を浮かべるオカダ・カズチカ

 本紙の取材に応じたオカダは「2010年代の一つの時代の終わりなのかなと思いますね。オカダVS棚橋でずっと戦ってきましたし。ケジメ? そうですね。もうないでしょうね、棚橋さんとやるのは。本当に最後、楽しみつつ棚橋さんに社長に専念しようと思ってもらえるようにしようかなと」と闘志を燃やした。

 ラストマッチとなる24日札幌大会のカードは現段階では未定。16年1月に退団した中邑真輔は壮行試合で送り出された例があるが、オカダは自身の考えをこう明かす。「僕、壮行試合は別にいらないと思っていて。率直な意見ですけど、辞めていく人じゃないですか。そんな人を送る必要もないかなと思いまして。まあ、言い方を変えると裏切り者なわけじゃないですか。だから(新日本には)オカダ・カズチカを散々利用してくれたらいいかなと思いますね」

 自身が退団した後の新日本に対しては「確実に言えるのはピンチだよ」と厳しい視点からゲキを飛ばしている。そんな中で特別な思いを抱く存在が、07年8月のプレ再デビュー戦から、昨夏のG1クライマックス優勝決定戦まで数々の激闘を繰り広げてきたライバルの内藤だ。

「一番申し訳ないなと思いますよ、内藤さんに。だってジェラシーの対象がいなくなっちゃうんですもん」といたずらっぽく笑みを浮かべつつ「『オカダは、オカダは…』っていう存在がいたからこそ『そうだ内藤!』ってなっていたので。でもそういう意味で内藤さんもまた、もう一歩起きるんじゃないですか? 僕も中邑さんがいなくなったことでそういうことはありましたし、何か気づくことってあるんじゃないかと。それは内藤さんに限らずですけど」と独特の言い回しでエールを送った。

「これでおしまいじゃない、終わりじゃないので、また会いましょう」と言い残し所属最後の大会を終えた。出場が決定している残り3大会で、果たしてどんなドラマが待っているのか。