卓球女子でパリ五輪代表入りを逃した伊藤美誠(23=スターツ)が8日、都内で世界選手権団体戦(16日開幕、韓国・釜山)に臨む日本代表の公開練習に参加した。「世界ランキング1位」を次なる目標に掲げた五輪女王に、協会幹部からは〝完全復活〟を期待する声が上がっている。
代表選考レース最終戦となった先月末の全日本選手権ではまさかの6回戦敗退。パリ切符に届かず大粒の涙を流したが、その日の夜には決意を新たにしたという。「このまま終わってもちょっと寂しい。五輪までに海外のすごい大会がいっぱいある。それに出場して、どんどん世界ランキングを上げていきたいなという目標を立てることができた」と抱負を述べた。
代表選考レース後の伊藤をめぐっては、卓球関係者から「メンタル面は大丈夫なのか?」と心配の声が上がっていた。しかし、五輪の頂点を知る伊藤は夢に向かってリスタート。本紙の取材に応じた宮崎義仁専務理事(64)は「強かった伊藤選手がもう一回復活する姿を日本全国が期待してると思う。それだけの力を持っているので頑張ってほしい」とエールを送った。
直近の伊藤はケガなどもあって苦戦を強いられるも、かつての輝きを取り戻すチャンスは十分にあるとの見方だ。宮崎専務理事は「伊藤選手にしかできない卓球がある。ラバーもそうだし、中国もびっくりした時があった。何らかのきっかけがあればと思っているので、世界卓球とかで復活へのきっかけをつかんでもらえたら」と胸を躍らせた。
女子日本代表の渡辺武弘監督(62)も伊藤の振る舞いには「さすがだなと思った。普通だったら一時(卓球から距離を)置くという選択もあるかなと思ったが、気持ちが切り替わっている感じ。またきっと4年後に大魔王になったらすごい」と感心した。悔しさを力に変え、世界の猛者たちへ勝負を仕掛ける覚悟はできている。












