卓球女子でパリ五輪代表の平野美宇(木下グループ)は敗戦にも前を向いている。
アジア選手権(10月、ウズベキスタン)代表を懸けた国内選考会が26日に行われ、平野は予選リーグC組で1勝1敗。第2試合で木原美悠(トップおとめピンポンズ名古屋)に敗れ、準々決勝進出を逃した。盟友でもある木原との試合については「最後の一歩のところがちょっとまとまらなかった」と唇をかんだ。
昨年の世界選手権個人戦で2回戦敗退に終わり、大粒の涙を流した。モチベーションの維持に苦しむなど、悩ましい時間を過ごしたからこそ、今大会を通じて得たものがある。「もちろん負けたのは悔しいけど、世界卓球のシングルスに出て、悔しい思いがあった。そこからまた選考会に出られた、挑戦できることはいいことだと思う。悔しい気持ちはあるけど、この試合にチャレンジをしたのはいいことなんじゃないかなと思う」と振り返った。
日本が銀メダルに輝いた5月の世界選手権団体戦は、女子の中国―日本による決勝などを見たという。「女子の(決勝の)試合は釜山(一昨年の世界選手権団体戦)をちょっと思い出した展開だった。内容は違うと思うけど、2―1でリードしてからの孫穎莎選手がめっちゃ強い。(中国が)負けているのにそれを感じさせないというか、本当に(世界ランキング)1位になるべくして1位の方だなと思った」と脱帽した。
ただ、平野は3年前のWTTコンテンダーザグレブで孫穎莎に勝利した経験がある。世界選手権直後は「孫穎莎選手を見て強いなと思って、なんか落ち込んだ」と苦笑いしつつ「1回勝った時の映像をユーチューブで見た。今の孫穎莎選手は本当に強いので、別だけど、私は強いやんって、自己満足をしていた」と頬を緩めた。
今後については「次はWTTがあるので1試合ずつ目標を決めてやっている」と語った平野。黒星での幕切れも、収穫大の一戦となったようだ。












