バレーボール女子のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第3週大阪大会第4戦(12日、Asueアリーナ大阪)、日本はポーランドに3―2で大逆転勝ち。通算成績は8勝4敗となり、8チームで争う決勝ラウンド進出が決まった。和田由紀子(アルシーツィオ)は2戦連続でチーム最多の27得点をマーク。勝利に大きく貢献したアタッカーが、単独インタビューで確固たる〝攻撃の軸〟への成長を誓った。

 第1、2セットを連取される苦しい展開を打破したのは、和田のオフェンス力だった。後がない第3セットは終盤の連続得点で反撃の糸口をつくると、第4セット、第5セットも得点を量産。ポーランドの高いブロックにも柔軟に対応して、ミラクル劇の立役者となった。

 試合後には「全力で勝ちにいくというところで、3セット目からしっかり切り替えた。また新しい自分たちの強さに気付けた試合だった。全員プレッシャーをあまり感じることなく、勝つことにフォーカスしていたからこそ取り切れた」と充実の表情を浮かべた。

 昨季も主力として活躍した一方で、VNL、世界選手権はともに4位。世界との差を痛感した。取材に「それまでがどれだけ良くても、やっぱり大事な部分でブラジルのガビ(ガブリエラ・ギマラエス)選手ら、一流の選手は大事な場面でチームを勝ちに導いている。そこが自分には足りないと思った」と振り返る。

 目指すは世界の第一線級。来季から海外でプレーする道を選んだのも「どんな状況でも自分が引っ張っていきたい思いがある。どういう部分でレベルアップが必要なのかを海外に行って明確にしたい」との考えからだ。主将・石川真佑(エジザジュバシュ)だけでなく、安定感も増した和田の存在はチームにとって大きなプラスとなる。本人も「最後に勝たせられる選手になりたい。そういう選手がたくさんコートにいることが必要だと思うので、勝てる選手が何を持っているのかを明確にして、苦しい時に勝利に導けるようにしたい」と自覚十分だ。

 今季は優勝すれば、2028年ロサンゼルス五輪の出場権を得るアジア選手権(8月、中国)が最大のヤマ場となる。「チームとしてVNLを通してさらに強いチームにならないといけない。アジア選手権で優勝するという全員の目標をブレさせずに、そのためにお互いのつながりをもっと深めていきたい」。

 VNL決勝ラウンドの目標は「初優勝」に設定する。個人、チームのさらなる進化を追い求め、次なる戦いに挑む。