フィギュアスケート女子で2026年世界選手権銅メダルのニーナ・ピンザローネ(ベルギー)が母国を離れる決断を下した。

 19歳のピンザローネは2月のミラノ・コルティナ五輪で13位に終わるも、世界選手権では表彰台を奪取。今季はグランプリ(GP)シリーズの第1戦フランス大会と第4戦アメリカ大会に出場予定で、日本勢のライバルスケーターだ。

 そのピンザローネは今季から米・コロラド州を拠点に活動している。ベルギー紙「HLN」は「彼女は燃え尽き症候群を避けるために、新しい環境がどうしても必要だった。世間が全く気づかなかったのは、ピンザローネがベルギーのフィギュアスケート界という環境の中で、自分自身に居心地の悪さを感じていたことだ。彼女は変化を必要としており、それが米国に移住した理由だ」と報じた。

 同紙によると、ミラノ・コルティナ五輪シーズンは「肉体的にも精神的にも非常に厳しい時期を過ごしていた。ケガに悩まされ、右足の小さな骨折やヒザの感染症による合併症などがあり、体調を整えるための時間との戦いを強いられた」という。

 2030年フランス・アルプス五輪を見据える上で、ピンザローネは「ベルギーではもう楽しさを感じなくなってしまった。モチベーションを維持するのにとても苦労した。競技のためだけに滑っていた。でも、フィギュアスケートは大会だけじゃない。シーズン中に6つか7つ大会がある。残りはすべて練習だ。もし練習を楽しめなくなったら、競技も思い通りにはいかない。私はフィギュアスケートが大好きだけど、その気持ちがなくなってしまったら、続ける意味はない」と語った。

 長きにわたってベルギーのフィギュアスケート界をけん引したルナ・ヘンドリックスが引退。ピンザローネは「プレッシャーは問題にならない。まだたくさんの夢があるが、まだ言わない。これからも同じ目標を持って、自己ベストを常に更新していくためにフィギュアスケートを続けていく」と決意を述べた。

 ベルギーの次世代エースは、新天地で己を磨く。