卓球のパリ五輪代表予定選手に選出された女子の張本美和(15=木下グループ)は〝過密日程〟を味方につけて自身の成長につなげた。

 約2年間に及んだパリ五輪代表選考レースは4位だったが、3位の伊藤美誠(23=スターツ)を抑えて団体要員の3枠目に選ばれた。世界ランキングは一昨年3月時点の600位台から、現在は16位にまで浮上。国内でも昨年11月の選考大会で伊藤、シングルス代表の早田ひな(23=日本生命)らを下して優勝すると、選考レースの最終戦となった1月の全日本選手権では準優勝するなど、国内外での実績と伸びしろが評価された。

 選考レースは各大会の間隔が短かったこともあり、女子日本代表の渡辺武弘監督(62)は「選手から『厳しい戦い』という声も耳に入っていた」と明かすほど。しかし、古参の卓球関係者は多くのトップ選手と実戦をこなせたことが、張本にとって大きなプラスになったとの見方を示す。

 同関係者は「昔からトップ選手と若い選手が一緒に練習する機会があったけど、やっぱり将来的にライバルとなる相手になかなか手の内を見せない。でも試合となれば、技を出さないわけにはいかない。そうすると若い選手は吸収するに決まっている」と指摘。実際に張本も全日本選手権後に「選考を通じて強くなれたと思う」と語っていた。

 右肩上がりに進化を続ける15歳は、五輪デビューに向けて「今は緊張やドキドキの方が大きいけど、パリの舞台では胸を張って立ちたい」と気合十分。悲願の「団体金メダル」へ、新時代の扉を切り開くことはできるか。