【赤ペン! 赤坂英一】「笑うアベには福来たる~新風の先に笑顔のSeptember~」
これ、今年の巨人キャンプのキャッチフレーズである。「笑う門には福来たる」のもじりで、3日から「笑門来福」ならぬ「笑アベ来福」グッズも販売開始。阿部監督は毎日「定位置だから」とキャッチコピーの垂れ幕の前に立って、報道陣の囲み取材に応じている。
正直、ダジャレとしてはイマイチな気もする。実際「ちょっとスベってる」と苦笑する評論家もいた。が、巨人の未来はこんな演出から変わっていくかもしれない。
これは巨人創立90周年を記念した球団史上初の試みだ。旗振り役の今村司代表取締役球団社長はこう言っている。
「巨人軍では、90周年の今年を伝統と革新の年と位置づけています。昔の伝統を大切にすると同時に、未来に向かって革新的な活動を進めていきたい。このキャッチフレーズもその一つで、若い球団職員からいろんなアイデアを出してもらった。みんなで話し合った結果『笑うアベ』に決定したんですよ」
そう言って、今村社長は私に「笑アベ来福」のステッカーを手渡した。
「これは青島神社でおはらいしてもらいました。これからの季節、例えば受験生のファンの方々にお守りにしていただければうれしいですね」
キャンプ前、キャッチフレーズの決定会議に参加したファン事業部の藤本健治氏(元外野手)によると「だいたい全部で数十本の候補を出し合いました」という。
ちなみに、藤本氏自らも考案したコピーは「新時代」のもじりで、阿部慎之助とGIANTSから1文字ずつ取った「慎G代」。残念ながら採用はされなかったが、今村社長はこう言った。
「そりゃ藤本くんは大ベテランだから(57歳)。僕らはもっと若い職員にどんどん革新的アイデアを出してほしいんです。それも未来に向けての改革の一環なので」
ところで、巨人随一のダジャレの大家といえば川相内野守備コーチ。現役時代の10年間ずっとロッカーが隣だった松井秀喜氏が「毎日毎日よくしょうもないオヤジギャグを聞かされたな」と苦笑いしていたほど。
その川相コーチは「笑アベ来福」についてどう思っているのだろう。
「いいんじゃないですか。今年は阪神の『アレ』に勝たんといかん。こういうこと、もっとやっていくべきだと思います」
開幕戦の相手は、その阪神。勝って笑って、福を呼び寄せられるかな。












