卓球の女子シングルスでパリ五輪代表を確実にした平野美宇(23=木下グループ)が〝戦友〟への思いを明かした。
パリ五輪代表選考レースの最終戦を兼ねた全日本選手権6日目(27日、東京体育館)の準々決勝では、赤江夏星(19=デンソー)に3―4で敗れた。17年以来の優勝は逃したが、シングルスでのパリ切符を奪取。「今日も勝って、優勝だったり、表彰台に上がりたかったけど、この全日本は選考レースという位置付けがかなり大きかった。昨日までは本当に心が張り裂けそうだった。卓球を辞めても忘れない全日本になったと思う」と神妙に振り返った。
選考レースでは同級生の伊藤美誠(23=スターツ)と激闘を演じた。伊藤は今後の去就について複雑な心境を語っていた中で、平野は「私と伊藤選手は23歳だが、本当に15歳ごろの時から、五輪や世界選手権とかに出たりして、普通の23歳よりもベテランに見えるというか、追われる立場だったので『まだまだだぞ』というよりは、苦しいことも本当にやっぱり16歳とかのころに比べてある」と吐露した。
長きにわたり第一線で戦い続けた選手同士だからこそわかる苦しみがある。平野は「本当に簡単なことは何も言えない」と切り出した上で「どんな結果でもすばらしい選手に変わりはないと思うので、どちらを選択しても、すごい尊敬できる選手だし、すごい選手だとみんな思っている」と感謝を口にした。
そんな平野はシングルスでのメダル獲得を狙う。「成長することを優先しながら、勝つことを目指したい」。〝戦友〟の分まで、パリの地で最高の輝きを放ってみせる。












