卓球女子シングルスで世界ランキング5位の早田ひな(23=日本生命)が、王者の風格を漂わせている。

 早田は全日本選手権5日目(26日・東京体育館)の女子シングルスで、準々決勝へと駒を進めた。戦った3試合で、落としたのはわずか1ゲームのみ。盤石な試合運びにも「(落としたゲームでは)自分が攻めても攻めてもいろいろなところから返された。そういった相手への出だしの入り方や動きの遅さというのが、響いた」と満足はしていない様子だ。

 それでも、収穫には精神面の安定を挙げた。「大会が始まる前は結構なプレッシャーがあると思っていたが、いざ始まるとそこまでではなく、いつも通りの感じでできている。難しい部分も多いが、練習してきたことを一つでも出せれば十分かなという思いでやっている」と冷静な口調で語った。

 早田にとって、全日本選手権はあくまで通過点にすぎない。「相手の雰囲気や環境によって、試合のテーマは決めていきたい。パリ五輪を含めて自分が目標にしているものに向けてバランスをとって、戦っていきたい」と先を見据えた。