ソフトバンクの小久保裕紀監督(52)が21日、東京都墨田区の第一ホテル両国で開かれた母校・青学野球部OB・OG主催「福岡ソフトバンクホークス 小久保新監督を応援する会」に出席。王球団会長兼特別チームアドバイザーや同大OBの奈良原ヘッドコーチらも参加する中、「王イズム継承」で常勝軍団復活への決意をにじませた。
出席者89人の前で指揮官は、球団から託されたという(1)強いチームにすること(2)王イズムを継承すること(3)最先端技術を取り入れた指導をすることの3つの〝宿題〟を明かした。その中でも2について「王さんの下で一番何を学んで野球人生を歩んできたかなと考えた時に、王監督時代は常に若い選手の手本になりなさい、鑑になりなさいっていうことを口酸っぱく言われてきた」と振り返る。
さらに「リーダーとして何が必要かということを学ばせてもらった。人は勝っている時はほとんど後ろ姿が変わらないと思う。ただ、負けている時、逆境の時こそ、その人の真価が問われる」と熱く語る。
そんな小久保監督は1996年に起きた「生卵事件」を引き合いに出しながら「王イズムの真髄」を力説。95年からダイエー監督(現ソフトバンク)に就任した王会長とともに戦った現役時代を回想し「最初監督になられた2、3年は最下位や5位、4位。ファンの人もかなりいら立ち、我々に対して失望して。そのリーダーとして監督がいらっしゃった。その負け続けた時に沸点に達したファンから生卵をぶつけられた有名な事件があった」。
続けて「あの時に王監督が宿舎に戻られて我々に対して言われたことがある。『ああいうファンが本物だ。あれが本当の今のファンの心の声なんだ』と言われた。選手たちからすると『あんなの人間じゃない』みたいな言葉が欲しかったのは事実だけど、リーダーとして伝えたいことは『ああいうファンは勝てば一番喜んでくれる』とおっしゃった」と打ち明ける。
その上で、新指揮官は「私が負けが込んだ時に選手たちにそういう言葉をかけられるかというところが勝負だと思う。そういう腹の据え方、くくり方をしっかり持った上で、勝ってる時はもう放っておいたらいい。良くない流れになった時こそ、その時の王監督の姿というのをしっかり思い出しながら、先頭に立って指揮を執ってまいりたい」と誓った。












