「周平が力を発揮すればチームは強くなる!」。中日・高橋周平内野手(29)の復活に期待する声が球団内外から沸き起こっている。

 立浪竜の大きな懸案の一つとなっているのが、二遊間を固定できるかどうか。昨季は龍空、村松、福永、カリステらを中心に起用したものの誰もレギュラーに定着できなかった。今季はドラフト2位で津田啓史内野手(21=三菱重工East)、同3位で辻本倫太郎内野手(22=仙台大)を獲得。二遊間争いはさらに激しいものとなりそうだが、OBで元バッテリーコーチの金山仙吉氏(72)は「打撃センスもあるし、経験もある。守備は正面付近の打球を堅実に処理してくれればいい」と「二塁・高橋周」を猛プッシュする。

 2019年には三塁手でベストナインに輝き、20年には打率3割をクリアしたが、昨季は打率2割1分5厘、0本塁打、14打点と不振にあえぎチーム内での存在感は大きく低下した。

 だが、金山氏は「まだ29歳。全然老け込む年じゃない。内野手がマウンドに集まった時に引っ張っていく存在が必要。移籍してきたばかりの中田翔に全て任せるのは酷だし、周平がやってくれないと」と元キャプテンの奮起に期待。

「あまり気持ちを表に出さない選手だけど、周平がガッツやメラメラした気持ちを表に出していけば、チーム全体に影響を与える。周平の静かなメラメラと中田翔の火山のようなメラメラが重なれば、チームは強くなるよ」と、金山氏は高橋周が中日逆襲のキーマンとみている。

 OBの山崎武司氏も14日にアップされたユーチューブ「ピカイチ名古屋チャンネル」の中で「高橋周平をセカンドに置いて(他の野手と)勝負させれば多分勝つと思う」と潜在能力を高く評価する。球団関係者の間でも「ホームランにこだわらなければ、3割近く打つ力は十分ある」と言われている。

 高橋周は11年のドラフトで3球団競合から引き当てて以来、ずっと期待されてきた選手。崖っぷちの立場に追い込まれた男がはい上がっていけばドラゴンズの再浮上につながりそうだ。