2月に行われる中日の沖縄キャンプでOBの今中慎二氏(52)が臨時コーチを務める。加藤球団本部長によると「立浪監督から『左投手にアドバイスしてもらう人が欲しい』という話があり、今中さんにお願いした」という。

 今中氏といえば1993年に17勝を挙げて最多勝、沢村賞に輝いた伝説のサウスポー。高木監督時代の2012~13年には投手コーチを務めているが、当時からその指導力には定評があった。

 今中氏から指導を受けた13年に自身初の規定投球回と2桁勝利を記録したエース・大野雄大投手(35)は「投手陣にとってすごくいいことで、プラスになる。ありがたいことだと思う」と大歓迎する。「今中さんは言葉の使い方がうまい。違う方向から教えてくれる。それが僕にはすごくハマった。引き出しの多い人なので、新しい発見があると思う」と、中日投手陣にとっても大きな刺激になるとみている。

 大野には今でも忘れられない今中氏からのアドバイスがあるという。

「勝ち負けはしゃあないというか、それまでの準備が一番大事。その言葉が一番(心に)残っている。投げた後のことは左右できない。それまでの過程をどれだけやるか。そこからは僕も結果に一喜一憂しなくなった。打者もいることですし、それまで後悔なくやっていたら、後のことはしゃあない」

 試合に臨む上での心構えやメンタル面の整え方につながった。

「(今中氏と若い投手との)間に入って、僕も一緒に聞きに行ったりしたい」。貴重な教えを浸透させるためにも、今中氏と後輩たちの橋渡し役となり、投手陣全体の底上げにつなげるつもりだ。