ノア13日の後楽園大会で、GHCヘビー級王者の拳王(39)が潮崎豪(41)を下し、V2に成功した。

 拳王は昨年10月にジェイク・リーを破り、約1年ぶりに同王座に返り咲き。年明け2日の有明大会で征矢学を下し、初防衛に成功した。その試合後、挑戦を表明してきた潮崎に対し、その決めゼリフ「アイ・アム・ノア」をかけることを条件に受諾し、この日の対戦となった。

 試合は序盤から両雄の意地が交錯する熱戦になった。拳王が鋭い蹴りやビンタを放てば、潮崎からチョップやラリアートを返される。さらに終盤にはPFS(ダイビングフットスタンプ)をかわされ、ラリアート、ゴーフラッシャーと追撃を許した。だが、トドメに月面水爆を狙いコーナーに上った潮崎に後ろから組み付いて、ヘッドバットで足止め。そのままコーナー最上段に上がって雪崩式飛龍原爆固めでぶん投げると、PFSから炎輪(ムーンサルトニーアタック)とつないで3カウントを奪った。

炎輪で潮崎(下)を仕留めた拳王
炎輪で潮崎(下)を仕留めた拳王

 王座を防衛し、潮崎の代名詞を奪った拳王は「本日から、アイ・アム・ノアの拳王だ! アイ・アム・ノア…。アイ・アム・ノア…。アイ・アム・ノア! ムチャクチャ響きがいいな」と連呼してご満悦だ。

 それでも「ノアをさらなる高みに持っていくには潮崎豪、テメエも必要だ」と新ユニット「チームノア」を立ち上げた挑戦者に語りかける。そして「これからチームはどうなるかオメエ次第だ。だからノアをもっともっと上げていけよ。そのために1つプレゼントをやろう。俺が3分前に頂戴した〝アイ・アム・ノア〟。それをお前にプレゼントしてやる!」と話し、歓声を浴びた。これには観客席の女性ファンから「拳王、かっこいい…」との感嘆まで飛び出す。

 そんな熱狂のるつぼになっていた後楽園ホールに鳴り響いたのが、イホ・デ・ドクトルワグナーJr.のテーマ曲だった。方舟のファンから高い支持率を誇る前GHCナショナル王者のワグナーは、スペイン語で挑戦を表明。これに拳王は「ほとんど何言ってるか分からなかったけど『チャレンジャー』の言葉は聞こえた。このベルトに挑戦してくるのか。もちろん答えはイエスだ! 次の挑戦者イホ・デ・ドクトルワグナーJr.テメエだ!」と受諾。V3戦が決定的になった。