就任1年目で4年ぶりのV奪回を目指す巨人・阿部慎之助監督(44)が、その第一歩となる11月の秋季キャンプで〝深謀遠慮〟ぶりを発揮していた。
日本球界で「最も選手を鍛えられる期間」とされるのが秋季キャンプ。阿部監督は「クッタクタにする」と宣言し、自らバットを手にして朝から晩まで若手選手を鍛え上げた。
練習日の密度は十分に濃かったが、期間は11月1~14日で例年の3週間から大幅に短縮された。キャンプ終了後はジャイアンツ球場での全体練習も行わず、自主トレ期間に移行。同24日の球団納会を最後に完全なオフに突入した。
巨人ナインも「例年より10日間、早くオフが来た感じ」と歓迎していたが、球団関係者は「秋季キャンプを1週間短くしたのは阿部監督のアイデアでした」と明かした。
どういうことなのか。秋季キャンプに参加した26選手のうち育成は7選手だった。投手では京本、吉村、ロペス、野手では中田歩らが夢の支配下昇格へ、連日汗を流した。
「選手会に所属していない育成選手は12月から1月にかけて育成合同練習に参加する。阿部監督は『メリハリをつけたい』と育成選手に休養日を与えるために日程を短くした。一番大事なキャンプインとなる2月1日のコンディションを優先した形です」(同)
秋季キャンプに抜てきされた育成選手はキャンプ後と年明けに合同練習があり、そのまま春季キャンプを迎えるハード日程となる。
キャンプ最終日に阿部監督は「(育成の)中田(歩)君とかは特に打球も飛ぶようになったし、こんなに変わるんだなってくらい変わってくれたからよかったですね」と総括。育成選手の成長に手応えをつかんだ様子だった。
阿部監督の目標はあくまでもリーグ制覇と日本一。育成からの支配下昇格もチーム強化に欠かせない。阿部改革の〝初手〟が実を結ぶかどうかは、育成選手たちの今後の成長にかかってきそうだ。












