ソフトバンク・小久保裕紀新監督(52)が仰天エピソードを披露した。一軍ヘッドコーチ、二軍監督を歴任し、新シーズンから満を持して一軍監督に就任。オフ期間は主力との面談機会を設けるなど、積極的に意思の疎通を図った。

 現役時代に自身の代名詞だった背番号9の後継者で、チームの絶対的主砲・柳田悠岐外野手(35)ともコミュニケーションを取ったが、その際に驚きのやり取りがあったことを明かした。

「今回、監督になった時に『背番号9じゃなくていいんですか?』って聞きに来たんだけどアイツが…。『(日本ハム監督の)新庄さんとか(現役時代の代名詞である)1を付けてるじゃないですか』って。俺の中では全くそんな、過去はどうでもよくて、そんな気持ちはないんだけど、アイツが言ってきた」と暴露。苦笑しつつも「そんなことを聞いてくるんや、と思いましたけどね。もうアイツの番号ですから」と柳田らしい気遣いを受け止めつつ、やんわりと断ったという。

 さかのぼれば、背番号9の禅譲エピソードも強烈だった2人。受け渡しを許可する食事会の日時を失念した柳田が、2時間以上遅れて到着し「背番号ください」と直訴。その席で小久保監督は「将来的にお前が俺に『背番号9をください』と言った日がネタになるように、頼むから活躍してくれ。でないと、ただのアホで終わる」と託した。柳田は背番号を「44」から「9」に変更した2015年に、トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁以上)を達成。そこから球界を代表する強打者に君臨し続けている。

「講演でも何回かしゃべったので、オレのネタにはなっている。とんでもないところに行ってしまいました」と、想像のはるか上を行く後輩の出世に目を細める小久保監督。柳田らしい〝9番返上〟確認に「もうお前の番号」と即答したところに、改めて全幅の信頼がうかがえる。