西武からソフトバンクにFA移籍した山川穂高内野手(32)の人的補償はどうなるのか。球団の仕事納めとなった12月25日にホークス側からプロテクトリストを受け取った渡辺久信GM(58)は「仕事が始まったら、みんなで話し合うと思います」と明言。年明けの1月5日以降に本格的な人選に入る構えをみせた。もちろん、人的に限らず金銭補償を選択する可能性もあるが、肝心なのは西武球団としての考え方だろう。
現在のチームの課題といえば、2019年オフに秋山翔吾外野手(35=現広島)がFAで米レッズに移籍して以降、レギュラーが一人も定着しない外野手問題だ。今季も延べ12人もの外野手を起用し、レギュラーを勝ち取った外野手はゼロ。川越誠司外野手(30)を7月に中日へトレード放出し、オフにはスタメンで最も起用された8年目・愛斗外野手(26)が現役ドラフトでロッテへ移籍となった。
また退団したペイトンに代わる新外国人外野手として、球団はメジャー通算27本塁打のフランチー・コルデロ外野手(29=前ヤンキース)を獲得。クリーンアップとしての起用が期待されるだけに外野の残り2枠を蛭間、鈴木将、長谷川、若林、西川らで争っていくことになる。チーム内では「尻に火のついた外野陣はヤル気になっている。ドラフト支配下で外野手を獲らなかったのは彼らに対するメッセージ。そことの比較になるのでは」とささやかれている。
山川が抜けた一塁手には、すでにメジャー114発を誇る4番候補、ヘスス・アギラー内野手(33=前アスレチックス)を補強済み。加えてDH候補には来季23年目のレジェンドコンビ中村剛也内野手(40)、栗山巧外野手(40)が控えているだけに「現場が起用法に困るような補強はしない」というのが〝西武的考え方〟だ。
ソフトバンクから受け取ったリストからは外野手の正木智也、柳町達、生海がプロテクト外となっている可能性も指摘されている。ただ、これまで6人のFA人的補償を獲得してきた西武が野手を指名したのは05年の江藤智内野手(巨人へ移籍した豊田の補償)、13年の脇谷亮太内野手(巨人へ移籍した片岡の補償)の2人のみ。「投手のほうが獲りやすい」との見方が現場の見解となっているが…。西武サイドの決断が注目される。













