女子プロレス「スターダム」の前ワールド王者・中野たむが、約2か月半ぶりに公の舞台に復帰する。10月9日名古屋大会で同王座のV3に成功したが、左ヒザの負傷で欠場に。11月18日大阪大会で予定された鈴季すずとのV4戦は中止となり、王座を返上した。

 それでも今年1年間の功績が評価され、「2023年度プロレス大賞」女子プロレス大賞を初受賞。中野本人の希望で年内最終興行(29日、東京・両国国技館)に来場し、リング上でファンにあいさつをすることが決定した。

 本紙の取材に応じた中野は「女子プロレス大賞を受賞してからたくさんの方がお祝いしてくれて、ファンのみんなの『待ってるよ』っていう声に勇気をもらいました。だから、両国で今の私の気持ちを直接お伝えしたくて」と意図を説明した。

 ファンだけではない。支えてくれた選手たちにも感謝の気持ちがいっぱいで「ユニットが違うみんなもX(旧ツイッター)で『おめでとう』って。欠場して、もう帰る場所はないっていう絶望感があったんですけど、スターダムっていう家族が帰りを待っててくれてるんだなって感じました」と目に涙を浮かべた。

 同大会ではワールド王座の新王者決定戦で鈴季と舞華が対戦する。中野は復帰後の鈴季との対戦を望む一方で、舞華を「ジュリアと戦っていた時の自分を見ているみたいで…。同じ情念を感じる」と、自身に重ね合わせているという。

「どちらがチャンピオンになってもおかしくないし、これからのスターダムを引っ張っていけるような赤いベルト戦になると思う。悔しさはあるけど、すごく楽しみです」。中野も来場を心待ちにしている。