涙の初受賞だ。50回目の節目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2023年度プロレス大賞」選考委員会が12日に行われ、女子プロレス大賞には「スターダム」の前ワールド王者・中野たむが選ばれた。

 選考委員会ではこの他、ウナギ・サヤカ、安納サオリ、山下りな、東京女子プロレスの山下実優がノミネート。1回目で過半数を獲得した。

 激動の1年だった。4月に宿敵のジュリアを破り悲願のワールド王座を初戴冠。5月には白川未奈とのダブルタイトル戦を制し、6年ぶり2人目のワールド&ワンダー2冠王者に君臨した。

 だが10月に左ヒザを負傷し戦線離脱。年内復帰は絶望的となり、王座は返上となった。それでも選考委員からは「プロレスに貢献してささげている。貢献のあまりケガをしてしまったのかなと。それを差し引いてもふさわしい活躍だった」と賛辞の声が上がった。

涙を流した中野たむ
涙を流した中野たむ

 受賞の一報を聞いた中野は大号泣。約2か月ぶりに姿を見せると「ファンの皆さんにたくさんご心配とご迷惑をおかけしてしまって、チャンピオンとしての責任も最後まで果たせなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪した。

 その上で「最後までやりきれなかった自分がこの賞をいただいていいのかもすごく考えました。でも、たくさんの方に支えられて今の自分がいる。自分がスターダムの代表として『スターダム』でいただいた賞なのだと思ってます」と感謝を述べた。「選んでいただいたことに感謝して、これから皆さんに恩返ししていけるように精いっぱい頑張ります」。しばしの休息を得た中野が再び動き出す。