3年連続で東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」特別選考委員を務めた鉄人・小橋建太(56)が、今年度の選考結果を総括した。

「本命なき選考会」と予想された通り、各賞争いは激戦に。ベストバウトに小橋はウィル・オスプレイVS丸藤正道(ノア9月17日、後楽園)などを挙げたが、結果は中邑真輔VSグレート・ムタ(ノア1月1日、日本武道館)になった。

 この試合について「入場から試合後まですべて含めて選考委員の皆さんが良かったと言っていたから、それがベストバウトなのはわかる。ただ、自分の中のベストバウトの定義は、試合内容が大きなウエートを占めるべきだと思う。だから、俺の中ではベストバウトはこの試合ではないのかなというのがある」と分析。現役時代、8度のベストバウトを獲得した男だけに、人一番思いが強いからこその意見だ。

 また、最優秀タッグ賞(ベストタッグ)は6チームがノミネートされ、新日本プロレスの毘沙門(後藤洋央紀&YOSHI―HASHI)が受賞。全日本プロレスの斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)との1票差の決選投票を制しての受賞だった。ただし毘沙門には「ワールドタッグリーグ(WTL)を3連覇したんだし、一番最初に名前が挙がって当然なのに、3番手で名前が挙がったのが寂しかった。(WTLを)4連覇、5連覇してベストタッグは俺たちだと、必ず名前が挙がるチームになってほしい」と注文をつける。

 近年の女子プロブームを受け、特に注目していたのが女子プロレス大賞だ。小橋は6月に後楽園で開催したプロデュース興行「Fortune Dream8」に抜てきしたウナギ・サヤカを推したが、中野たむ(スターダム)が選出された。

「ウナギ選手が女子プロの中で際立っていたし、自分で行動して話題をつくっていたから推した。米国でも一緒になったけど、現地でも人気があったしね。大きい団体(スターダム)に対して、1人で立ち向かったという点でも評価されるべきだと思う」と称賛。「今回は取れなかったけど、来年に向けてもっと羽ばたいてほしい」とエールを送った。

 この他、最優秀選手賞(MVP)の受賞はかなわず、殊勲賞を獲得した高橋ヒロム(新日本)について「(1982年度の)初代タイガーマスク以来、41年ぶりのジュニアでのMVPが出るチャンスだったけど、内藤(哲也)選手のプロレス界をけん引する力、インパクトが強かったということ。でも、あと一歩。その期待を込めての殊勲賞だったと思う」と期待をかけた。

〈2023年度プロレス大賞選考委員会〉

【選考委員長】
初山潤一(東京スポーツ新聞社編集局次長兼運動二部部長)
【特別選考委員】
小橋建太
【選考委員】
紙谷光人(東京スポーツ新聞社写真映像部部長)
下田知仁(東京スポーツ新聞社写真映像部副部長)
中村亜希子(東京スポーツ新聞社運動二部次長)
小坂健一郎(東京スポーツ新聞社運動二部次長)
岡本佑介(東京スポーツ新聞社運動二部エキスパート)
松下樹(東京スポーツ新聞社デジタルメディア室次長)
前田聡(東京スポーツ新聞社運動二部主任)
木元理珠(東京スポーツ新聞社運動二部部員)
山口高明(東京スポーツ新聞社写真映像部部員)

水足丈夫(デイリースポーツ)
大西洋和(東京中日スポーツ)
千葉修宏(日刊スポーツ)
湯沢直哉(週刊プロレス編集長)
小佐野景浩(プロレスライター)
元井美貴(プロレスキャスター)
今野利明(サムライTVプロデューサー)
門馬忠雄(プロレス評論家)