女子プロレス「スターダム」のワールド王者としてスタートした2023年、ジュリア(29)に刺激的な出会いがあった。現在は米WWEで活躍するカイリ・セイン(KAIRI)との初遭遇を振り返る。
【ジュリア お騒がせ女の帰還2023(2)】
――3月の雪妃とのワールド王座V2戦は、両者リングアウトによるタイトル防衛だった
ジュリア 再戦はもういいでしょう。ない。普通なら決着つかずで必ず決着つけるというのがプロレスラーだと思うし、確かに試合直後はそう思ったけど。やっぱり二度とやらなくていいんじゃない。試合に勝った負けた引き分けたとかそんなレベルじゃなく、私は別の角度からこれからも圧勝しますよ。無理に雪妃と戦いたいとかないです。まあ、彼女がどうしてもやりたいって言うなら考えてやるけど(ニヤリ)。
――4月横浜大会のV3戦で中野たむに敗れ、ワールド王座から陥落
ジュリア ジュリアのプロレス人生最大の汚点だよ。あそこで全てが狂ってしまった。あそこで防衛していればとか、いろいろ考えちゃう。今考えても、食いしばり過ぎて歯が折れそうになる程悔しい。
――王者としてもっとやりたいことがあったか
ジュリア あったに決まってる。生え抜きのヤツらともっと戦いたかった。自分は外様なんだけど、スターダムにはどうしても生え抜きと外様で見えない壁がある。その壁をぶっ壊したいという夢があったから。あとは他団体の強い人呼んだりとか、紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)選手のチャンピオンロードみたいな未知の外国人選手とか…。
――志半ばでの陥落だった
ジュリア ジュリアが確かにこのベルトを巻いたという存在を残したかったな。それができなかった後に、STRONG女子との出会いがあった。STRONGでは、ワールド王者としてやりたかったことに近いことができているし、コイツと新しい世界も見てきたから。今となってはよかったのかなとも思う。けど、悔しいから赤(ワールド王座)にはもう一度挑戦したいね。
――赤陥落直後にテクラ、桜井まいと組み、KAIRI&なつぽい&安納サオリを破り、アーティスト王座を獲得した
ジュリア KAIRIと(同王座戦に向けた)会見で初めてちゃんとしゃべって思ったのは、この人、体の穴という穴、目からビームが出てるなって。普通にレスラーとして生活してて感じたことがないオーラをビンビン感じて、これが世界を経験した、大舞台で戦ってきた人なんだって思った。目の前にしただけで刺激になったね。
――そんな経験は初めてか
ジュリア 同業者にオーラ、ヤバっ!って思ったのは初めてじゃないかな。唯一業界で思ったのは、(現エグゼクティブプロデューサーの)ロッシー小川(笑い)。藤本つかさが女子プロレス大賞を取った時、私は付け人として(2019年1月の)授賞式の会場に行った。控室にたくさん有名な人がいた。オカダ・カズチカさんとかケニー・オメガとか、内藤哲也さんとか天龍源一郎さんとか。うわーって思って見てたら、隙間、隙間からオーラ出ているなって光を感じた。見た先にいたのが(林下)詩美とロッシー小川。
――詩美は18年度の新人賞だった
ジュリア 私は吸い込まれるようにそこに行って、ロッシー小川にあいさつしたんだよ。後で怒られたけどね…。「小川さんにはあいさつしちゃダメ」って(笑い)。
――KAIRIとの試合は
ジュリア 本当に数分、1、2分なのかな、戦ったのは。あの一瞬の経験は大きかったな。このオーラの塊みたいな女に「オーラ負けしてたまるか」ってすごい燃えたし、並んだ時に負けたくないって思った。世界を経験したオーラはすごかったよ。
――直後にジュリア選手も「世界」を口にし出した
ジュリア そうか、関係あったのかもしれないね。その時は何も思ってなかったけど、今となっては影響を受けていたのかもな。そして「世界」を掲げて、STRONG女子王座か。あの時は赤を落としたことがすごい悔しかったので、何とかこの状況をひっくり返してやりたいというのがあったからね。














