今回も越年するのか…。広島から国内FA権を行使し、オリックスへの移籍が決まった西川龍馬外野手(29)。今後の焦点は広島側がオリックスに求めるのが金銭か人的補償となるが、11日までプロテクトリストは届けられている。

 西川をFAで流出させる形となった広島の鈴木清明球団本部長によれば人的補償にするかどうかは「まだ決めていない」という。金銭補償の場合は、西川の今季推定年俸1億2000万円の60%を受け取ることができる。ひとまず新井監督ら現場の意向も聞いて判断するといい、鈴木本部長は「個々を見て将来を見て考えるか、今のスタッフで考えるか。そういう考え方しかないと思う」と話した。熟考に熟考を重ねるのには理由がある。

 球団幹部の一人は「(対象の)全員のビデオを今、見ているところ」と明かす。編成部が集めた映像とデータを見返しており、その作業が終わっていないという。さらに同幹部は「(性格面も)全員調査している」とも付け加えた。広島のチームにフィットする選手なのかも重視してチェックしているようだ。
 
 回答期限は西川がオリックスの支配下選手に登録された今月4日から40日以内。球団幹部は「年内かもしれないし、年明けになるかもしれない」と〝越年〟の可能性を示唆。過去、巨人にFA移籍した丸佳浩の人的補償で長野久義(現巨人)の発表も翌年の1月7日だったが…。

 選手の能力面だけでなく、性格面も調べて現場の意向も確認。その上で絞り込むため、どうして時間がかかってしまうのだという。「ゆっくりと調査して、それから決める」と鈴木本部長。相手球団からすれば来季編成に〝狂い〟が生じる可能性もあるだけに気が気じゃないだろうが、カープ側は熟慮に熟慮を重ねて慎重に判断していく。