阪神のドラフト1位ルーキー・下村海翔投手(21=青学大)が11日に大阪市内のホテルで入団会見に臨み、プロ野球人生の第一歩を踏み出した。
球団から与えられた背番号は藤浪晋太郎、川尻哲郎、小林繁らそうそうたる虎OB投手が着用した19に決定。「自分は西宮市出身ということもあり、小さい頃から見てきたユニホーム。背番号19は偉大な先輩方がつけられてきた番号ですが、いずれ『阪神の19番といえば下村』と言ってもらえるようになりたい」と抱負を口にした。
身長174センチ、73キロと小柄な体格ながら、最速155キロの直球と制球力を武器とする右腕は、即戦力としての期待も高い。本紙評論家の金村暁氏も「まだ映像を見ただけの段階ですが」と前置きした上で「スピンがよく利いた直球の伸び、制球力、変化球の精度と種類などいずれも素晴らしい。総合力の高い本格派と呼べる投手ですし、まさに先発向きの素材」と高く評価する。
その一方で金村氏は、下村の現状の課題について「コンディション次第によっては、投球フォームが不安定になってしまう点が気になった。右ヒザを曲げた時にお尻が下がり、上体が反れてしまうと決め球のカットボールなどの精度が著しく落ちてしまう」と指摘。「現在の阪神の先発投手陣の実力を考えれば、下村の開幕ローテ入りは現実的ではない」と語る。
今季、38年ぶりとなる日本一に輝いた阪神の投手陣には12球団屈指の顔ぶれがそろう。村上、伊藤将、大竹の3本柱だけでなく才木、青柳、西勇も健在。下村と同学年にあたる西純や秋季キャンプで岡田監督から高い評価を受けた19歳左腕・門別なども虎視眈々とローテ入りを狙う中、下村は〝序列8番手、9番手〟からのスタートを余儀なくされることになる。
だが昨季まで阪神の投手コーチを務めていた金村氏は「これはある意味、下村にとっても望ましい状況。春先からアピールなどに腐心することなく、課題のフォーム固めに専念させ、シーズンが始まってからもフィジカル強化を並行させながら、中10日程度の無理のない間隔で二軍登板させながら鍛え上げればいい。阪神のファームは育成プログラムがしっかりしているし、主力投手陣に疲れの出てくる夏場頃に照準を合わせ、一軍に昇格させればいい」と語った。
戦力が充実している今だからこそ、金の卵は大切に温めた上でふ化の時を待ちたい。












