年明けの予定は全て白紙だ。全日本プロレスの3冠ヘビー級王座を保持する〝黒い蹴撃王〟こと中嶋勝彦(35)が、強権を発動した。大森北斗(28)とのコンビで出場していた「世界最強タッグ決定リーグ戦」最終公式戦(6日、東京・後楽園ホール)で、〝ビジネスタッグ〟こと宮原健斗(34)、青柳優馬(28)組を撃破し、初優勝。「闘魂スタイル」を掲げる王者は、試合後に新たな爆弾を投じた。
試合は序盤から大熱戦になった。中嶋は健介オフィス、ダイヤモンドリング時代の後輩で犬猿状態の宮原と激しくやり合う。しかし、踏ん張りを見せたのが開幕当初はパートナーとすら認めていなかった北斗だ。優馬との一騎打ちの状況から、飛龍原爆固めから無双一閃(変型バスター)で3カウントを奪取。涙ながらに歓喜する北斗に、中嶋も「今日はコイツの頑張り。その一言」と認めた。
だがその後、取材に応じた中嶋は「今まで知らなかったんだけど、最強タッグで優勝したら年明けに世界タッグにいけるらしいな。でも、ちょっと待て、と。もちろん俺だって世界タッグに興味がないわけじゃないけど…」と不満げ。例年通りなら今回最強タッグを制した中嶋と北斗は、1月2日の後楽園ホール大会で斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)が持つ世界タッグ王座への挑戦権を得たことになる。確かに北斗も試合後のバックステージで王座挑戦に意欲を見せていたのだが…。
そもそも中嶋は、全日本が来年1月3日の東京・後楽園ホール大会で3冠ヘビー級王座戦を行うと11月29日の後楽園大会で発表したことを疑問視。大みそかの代々木大会で宮原との初防衛戦を控えているためで「試合もしていないのに、次のタイトルマッチを勝手に発表するのはおかしい」と抗議し、団体乗っ取り中の身ながらファンの支持を集めた。これにより福田剛紀社長が「1月3日の3冠戦について考えていることがありますので、最強タッグ終了後に皆さまにお知らせできたら」と異例の声明を出す事態に追い込まれていた。
年明けの3冠戦発表に続き、中嶋は〝通例〟で世界タッグ挑戦が組まれることについても納得がいかない様子。「それも当然、白紙だ。例年通りっていうのがおかしいだろ。大みそかに健斗と俺が3冠戦することが例年通りじゃないんだから。そもそも俺が出ている時点で例年と違う」と一刀両断。そして「まあ、福田社長がなんか考えてるって言ってたからな。それを待ってるよ」と不気味に話した。
SNSなどでは一部ファンから、先の王座戦を発表したことに「いつものことだから…」とあきらめともとれる声も上がっている。これには「全日本プロレスのファンの目を覚ましてあげないと…」と使命感を口にする。
3冠王者として最強タッグまで制した王者の発言は無視できない。福田社長ら全日本幹部の対応が注目される。












