全日本プロレスの暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」最終公式戦(6日、東京・後楽園ホール)で不仲コンビの諏訪魔(47)、鈴木秀樹(43)組が石川修司、綾部蓮組に敗れて優勝を逃した。

 開幕からお互いを「バカだな」「お前がバカだ」などと罵倒しあい、「X」(旧ツイッター)の全日本オフィシャルアカウントで〝バカ×バカコンビ〟呼ばわれされるまでに至った2人。だが湘南藤沢市場特設リング大会での勝利者賞で食べた湘南野菜のおいしさに鈴木が心をほだされたり、誕生日プレゼントをもらった諏訪魔が喜んだりと妙な歩み寄りを見せ、ここまで5勝3敗の勝ち点10でなんと首位タイにつけていた。

 勝てば優勝に一気に近づく一戦で2人は、その歩みを象徴するような試合を見せた。不仲の改善を見せつけるようにダブルのショルダーアタックを綾部に成功させて敵軍の石川から「なんで成功させてんだよ!」と突っ込まれる。さらに諏訪魔が石川をスリーパーでとらえれば鈴木が綾部を卍固めに捕獲してアシストだ。だが終盤、諏訪魔の「ヒデキ! いこうよ!」との号令で放った合体攻撃が空振りしてからペースを握られる。鈴木のドロップキックと諏訪魔のラリアートもそれぞれ誤爆。最後は諏訪魔が石川にカミゴェ、ファイヤーサンダーとたたみかけられて3カウントを聞いた。

 不仲から奇跡の優勝とならなかった2人は試合後、ガックリ肩を落とす。鈴木が「なんで最初からちゃんとやらないんだよ、俺たち。バカすぎたんだよなあ…」と天井を仰げば、諏訪魔が「バカに始まりバカで終わっちゃって…」と歩調を合わせるように続く。その後、互いの誤爆を意図的だったと疑いあってから鈴木が「続けましょう」とまさかのタッグ継続を呼びかけると諏訪魔もうなずく。さらにかねて鈴木が話していた「優勝したらやりたいこと」を耳打ちで聞いた諏訪魔は「それはいい! やろう! それはすごい。そこを目指していきたい」と共鳴だ。

 だが最後に思い出したかのように「でもバカだったね、最後まで。バカなんだよ、バカ!」と鈴木が罵声。これに「なんで最後までバカっていうんだよ! いい加減にしろ!」と声を荒げた諏訪魔は右手で乱暴にドアを開く。するとそれが自分の左ヒジにぶつかり「痛ってえ!」と悲鳴をあげるのだった。